動物園で見かける大きなカバ。
毛が生えておらず、表面はぬるっとしていますよね。
じつはそのぬるっとしているのはカバの身体を守るための汗なんです。
今回はカバの汗について詳しくご紹介します。
紫外線や乾燥から守るためのカバの汗の色は人間からしたら驚くべき色なんです。
さっそく見ていきましょう。
カバの汗って何色?
カバの汗って何色か知っていますか。
実はピンク色なんです。
信じられないと思う方は、動物園のカバの写真を調べてみてください。
カバの表面がピンク色、または赤色になっていることに気が付くでしょう。
ピンクの汗はカバの身体を紫外線の刺激から守ってくれる効果があります。
また、殺菌効果もあるんです。
ここまでカバの汗と説明してきましたが、正確に言えば粘液です。
カバは毛が生えていないので、外部の刺激にとても弱いんですよ。
カバを守る粘液の色がピンク、または赤色に見えるのは成分のせいです。
粘液の成分について、もう少し掘り下げていきましょう。
カバの汗の成分について
カバの汗はピンク、または赤色と説明しましたが、実はもともと透明なんです。
しかし外に出て汗が空気に触れることで酸化し、色が変色します。
「Nature」で2004年にカバの汗について発表された研究論文があります。
その論文にはカバの汗の成分について詳しく記述されています。
簡単に説明すると、カバの汗には二種類あります。
一つ目は紫外線の刺激から守る効果があるのはオレンジ色
二つ目は抗菌作用のある赤色です。
この二つが合わさることで、カバの皮膚を外部の刺激から守っています。
つまり、カバの汗は天然の日焼け止め成分ということですね。
カバの皮膚は厚さ6センチもあるといわれていますが、紫外線にとても弱いんです。
デリケートな体を天然の日焼け止めで守る仕組みは驚くべきことでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はカバの汗の色や成分についてご紹介しました。
我々人間には想像もつかない汗の色や成分を持っているカバに驚きを感じることでしょう。
動物園に行った際、ぜひカバの身体がどうなっているかチェックしてみてくださいね。