動物園などで人気の生き物であるマンドリルですが、近年その数が減っており、絶滅の危機に瀕していることはご存知でしょうか。
現在世界に生息しているマンドリルの数は急激に減少しており、IUCN(国際自然保護連合)から絶滅危惧種として指定されています。
また、絶滅のおそれがあるような動物の国際的取引を規制する「ワシントン条約」の対象ともなっており、個人が勝手に輸入することができない、たいへん希少な動物となっています。
どうしてマンドリルはここまで数を減らしてしまったのでしょうか。
それには、周囲の環境や人間との関係性が深くかかわっています。
今回は、マンドリルが絶滅危惧種に選ばれた原因をひとつずつ解説していきたいと思います。
マンドリルが絶滅危惧種になった理由
マンドリルが絶滅危惧種に選ばれてしまったのには、いくつかの原因が考えられています。
まずひとつは、その住みかとなる熱帯雨林が、人間の手によって伐採され、開発が進んでしまい、住むところが減ってしまったこと。
住むところを追われたマンドリルは、次第に数が減っていき、現在はアフリカ中西部の赤道に近い、ごく一部の地域に生息するだけになってしまいました。
また別の理由として、マンドリルの生息地に住んでいる原住民の人々にとって、マンドリルが狩猟の対象であったことも挙げられます。
原住民の人々は昔からマンドリルを食用としており、客人へのもてなしのために供されるなどして重宝されていたのですが、近年の開発によってマンドリルの生息地へのアクセスが容易になったため、マンドリルはますます捕獲しやすくなり、急激に数が減ってしまったのだと言われています。
まとめ
マンドリルが絶滅危惧種に指定された原因は、人間の開発や狩猟によるものでした。
近年はマンドリルのみならず、同じような理由で絶滅危惧種に指定される生き物が後を絶ちません。
マンドリルと同程度のランクとして指定されている絶滅危惧種だけでも、なんと世界に5000種類以上もいるのです。
人間が開発を進めていけばいくほど、絶滅に追いやられる動物が増えていくという現実。
絶滅危惧種だと知った上でマンドリルの姿を見ると、考えさせられるものがありますね。