ほのぼのとした表情と、ゆったりとしたマイペースな仕草で愛されているナマケモノ。
皆さんも、きっとテレビの自然番組や動物園でその姿をご覧になったことがあることでしょう。
また、そののんびりほのぼのとした風貌と人懐こさから、ナマケモノはペットとしても人気上昇中でもあります。
そんな風に我々にとってなじみ深く、人によっては一緒に暮らしてさえいるナマケモノですが、実は絶滅の危険と無関係ではありません。
今回は、絶滅の危機に瀕しているナマケモノについて調べてみました。
ナマケモノが絶滅の危機に瀕している理由
現在確認されているナマケモノは、全部で6種類です。
- タテガミナマケモノ
- ノドジロミユビナマケモノ
- ノドチャミユビナマケモノ
- ピグミーミユビナマケモノ
- フタユビナマケモノ
- ホフマンナマケモノ
この中で、「タテガミナマケモノ」と「ピグミーミユビナマケモノ」が絶滅危惧種に指定されています。
「タテガミナマケモノ」が絶滅の危機にさらされている理由は、森林の減少です。
人間による伐採や野焼きはもちろんですが、山火事なども影響しているそうです。
そして、食用や薬用として、またペットにするため、人間によって乱獲されたことも原因の一つです。
「ピグミーミユビナマケモノ」は、他のナマケモノと違って、マングローブ林にのみ生息しています。
絶滅が危惧される原因は、狩猟やマングローブ林の伐採などです。
やはり人間の手によって、その数を減らしているのです。
現在の生息数は、200匹と推定されています。
まとめ
人間の経済活動のために野生動物が絶滅の危機にさらされている。
人間が生きていくためとはいえ、生活の場を奪われた動物たちに申し訳ない気持ちになります。
のんびりと穏やかで、平和そのものを表しているかのようなナマケモノ。
種類によってはペットとして飼育することが許可されているナマケモノの仲間に、絶滅の危機に瀕しているものがいるなんて、考えてもみませんでした。
住処を追われたことにより、親子が離れ離れとなり、子どものナマケモノが保護されることもあるそうです。
人間のために、他の生きものが生息地を奪われ、滅びることはあってはいけません。
私たちの、自然との接し方が問われています。