イリオモテヤマネコは、ネコというくらいだから、ペットとして飼われているイエネコ良く似ているのでは?と思われる方も多いと思います。
確かにイエネコにも似ているのですが、かなり違います。
ではこのイリオモテヤマネコ、いったいどんな生き物でどんな姿をしているのでしょうか?
イリオモテヤマネコとは?
イリオモテヤマネコはネコ科・ベンガルヤマネコ属に分類されていて、アジア東部に生息するベンガルヤマネコに非常に似ています。
体は暗灰色、または薄い褐色で、あごの辺りが白くなっています。
額から背中にかけて5~7本のしま模様があり、体の側面に黒っぽい斑点がたくさんついていますよ。
ちなみに、イエネコは実は外来種だそうですよ。
最初にイリオモテヤマネコが発見された際、他のベンガルヤマネコとの外見的な違いから、その仲間ではなく別の新種だと騒がれたこともありました。
ところが属も違う種類ではなく、遺伝的にはベンガルヤマネコと酷似しているそうです。
ただ見た目において違うところも多く、他のベンガルヤマネコと比較すると頭の骨ががっちりしていて、そのため脳の容量は小さいのだそうですよ。
イリオモテヤマネコの生息地はどこ?
イリオモテヤマネコは、沖縄県の八重山列島の西表島にのみ生息しています。
これはヤマネコの生息する地域としては、世界最小だそうですよ。
その最小といわれる地域のうちで、さらに標高200メートル以下に生息しているのだそうです。
主に森林や川の周辺、低湿原、マングローブ林、そして人の農耕地付近に住んでいるとされています。
またイリオモテヤマネコは夜行性の肉食性で、ネズミやコウモリなどの小動物や鳥類、魚やカエルなどの両生類まで幅広く食べているようです。
生息している場所が西表島と限られていることから、食べ物となる動物の種類なども独特なので、他のベンガルヤマネコの食べている物とは少し異なるようですね。
まとめ
イリオモテヤマネコの生息地が西表島だけであること、またその中でもより好む場所や食べ物についても少し知ることができました。
生息地によって食べる物や姿が少しずつ変わるのは、とても面白いですね。