みなさん、イリオモテヤマネコってご存知ですか?
イリオモテヤマネコはその名のとおり、沖縄の西表島に住んでいるベンガルヤマネコの一種です。
ベンガルヤマネコの一種とはいっても、この島にしか生息していない固有種で、国の特別天然記念物になっています。
イリオモテヤマネコは1965年に発見されましたが、それまでにも地元の人々には野良猫やイエネコなどとは別の存在として、長年認識されていました。
このヤマネコは人気も高く、彼らをモチーフとしたぬいぐるみやTシャツなどのグッズも販売されています。
また沖縄県竹富町のマスコットキャラクターにもなっていますよ。
「ピカリャ~」という男の子で、いたずらも好きなマイペースな性格だそうです。
では、イリオモテヤマネコは一般的に飼われているイエネコと、どのような違いがあるのでしょうか?
イエネコと比較すると、胴長でずんぐりとした手足を持ち、色合いは薄めの褐色をしています。
体型はどちらかというと、タヌキに近いかもしれません。
また額から背中にかけて走っている5-7本のしま模様と胴に点在する黒い斑点が特徴的です。
そんなちょっとたくましめのイリオモテヤマネコは、ペットとして飼育しても良いのでしょうか?
気になった方もいることと思います。
彼らについてちょっと調べていきましょう。
イリオモテヤマネコはペットにできるの?
上で少しご紹介しましたが、イリオモテヤマネコは特別天然記念物に指定されています。
特別天然記念物で飼育してよいのは、土佐地方で有名なオナガドリだけです。
ちょっと話がそれてしまいましたが、イリオモテヤマネコをペットにすることはできません。
イリオモテヤマネコの飼育は?
実はイリオモテヤマネコは絶滅の危機に瀕しています。
そのため1995年に彼らを保護する目的で「西表野生生物保護センター」が設立されました。
そこでは交通事故や外来種からイリオモテヤマネコを守る対策や、生存数などの調査を行っています。
センターでは、1996年に交通事故にあったイリオモテヤマネコが保護されました。
治療されましたが野生へ帰すことが出来ないと判断され、そこで飼育されていました。
「よん」という愛称で親しまれていましたが、2010年までの14年8か月もの間、センターの飼育下で暮らしたという記録が残っています。
これはイリオモテヤマネコとしては最長だそうですよ。
まとめ
イリオモテヤマネコの飼育について、ペットとして飼ってはいけないということが分かりました。
当然といえば当然ですね。
これからは保護活動によって、少しずつその生息数を回復していってほしいと思います。