イリオモテヤマネコは、ネコ科・ベンガルヤマネコ属の一種で、昭和47年に日本の天然記念物に、また昭和52年には特別天然記念物に指定されました。

そんな彼らの生息地である西表島は、ヤマネコの分布地としては世界最小だそうです。

面積がせまいことに加え、その中でも生息している場所が標高200メートル以下の場所なので、数を増やそうとしても厳しいという現状と、その他にも様々な要因が重なって絶滅の危機にさらされているというのが現状のようです。

イリオモテヤマネコは発見された当初、新しい属に分類される新種発見か?!と世間がとても湧き立ちましたが、その後の遺伝子研究により、実際にはアジア東部に生息しているベンガルヤマネコの一種だということが判明しました。

ちょっと丸みのある両耳と、どことなく愛嬌のある姿をしているイリオモテヤマネコ、彼らはどんな生き物なのでしょうか?

絶滅危惧種である彼らの生態や性格などについて、ちょっとご紹介したいと思います。

日本の絶滅危惧種であるイリオモテヤマネコについて

絶滅危惧種 日本 イリオモテヤマネコ

イリオモテヤマネコは、他のベンガルヤマネコと遺伝的には類似しているものの、外見的要素が異なる点も多いようで、日本の固有種として非常に貴重な存在です。

他のベンガルヤマネコと違う点としては、頭の骨が太くがっちりしていること、またそのため脳が少し小さめなのだそうです。

私たちがペットとして飼っているイエネコは、実は外来種だということはご存知だったでしょうか?

似ているようで遺伝的には全く違うのだそうですよ。

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イリオモテヤマネコの性格は?

イリオモテヤマネコはとても警戒心が強く、人が近寄ると逃げて隠れてしまいます。

また夜行性の肉食性で、ネズミやコウモリなどの小動物だけでなく、鳥類やカエルなどの両生類、魚類やコオロギなどの昆虫までとても幅広く食します。

ここが他のベンガルヤマネコと異なる点で、島という隔離された土地で生き延びるため、島で調達できるものをえり好みせず食べて生き延びています。

たくましいですね。

また、イエネコと鳴き声は似ているようですが、いろいろな物を食べるせいか体臭が非常にキツイそうです…。

あと、彼らはイエネコと違って水を嫌わないのだそうです。

ちなみにご参考までにベンガルヤマネコの性格は、人に懐きにくく、また気性も荒めだそうですよ。

まとめ

野性味あふれるイリオモテヤマネコの魅力をいっぱい知ることが出来ました。

日本の貴重な特別天然記念物なので、保護活動などを行い、かつてのように数を増やしてほしいと思います。

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