バビルサとはインドネシアのスラウェシ島と周辺の島々に生息するブタに似た動物で、その特徴的な牙が有名なイノシシ科の仲間だとされる絶滅が危惧されている動物だと言われています。

バビルサの不思議ともいえる生態や寿命について調べてみました。

バビルサの変わった生態とは?

バビルサ 寿命

バビルサの頭に向かって曲がって伸びていくとても特徴的な牙についてはよく言われていますが、その生態もかなり特徴的だとされています。

生息地が熱帯雨林の茂みや、川、湖の岸辺であるため、擬態するために体毛が殆ど無いと言われています。

体は灰色と褐色のまだら模様であり、泥の多い地域では見分けが難しいようです。

また、バビルサは泥遊びが好きで暇さえあれば、泥まみれになっているとされています。

これは体温の上昇を防いだり、身体についている寄生虫などを取り除く効果や、皮膚病予防にもなっていると言われています。

さらに、他の動物は食べないパンギノキという植物の新芽を主食にしているようです。

パンギノキなどの植物の新芽には防衛機能として、有毒の青酸化合物が含まれているモノが多いのですが、栄養価も非常に高いため、バビルサはこのパンギノキの新芽を食べて栄養にしているようです。

パンギノキを食べた後は、泥や温泉などを摂取して、青酸化合物の毒を解毒していると言われています。

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バビルサの寿命はどのくらい?

有毒の青酸化合物が含まれているパンギノキの新芽を食べているとされていますが、その寿命は20年以上だと言われています。

生息地のスラウェシ島には、天敵となるような動物が少ないことや、パンギノキの栄養が非常に優れていること、解毒の効果がある泥や温泉の摂取による体調管理などが寿命を延ばしている要因だと言われています。

まとめ

バビルサの寿命は20年以上もあることがわかりました。

近年では森林伐採による生息地の減少や、その珍しい牙を狙った密漁、さらに出産数が1回で1~2頭と少ない事などが重なって、絶滅危惧が懸念されているようです。

今ではインドネシアの国法で守られているとされており、これからの保護活動が期待されるところと言えるでしょう。

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