写真撮影に詳しい方には常識ですが、被写体のアングルによって写り方は違って見えます。
そんなアングルというか、見る側の思いによって美しくみえるエピソードがあります。
動物達を捉えた動画にも、そんな人が見るには微笑ましいものがあるのです。
カバが他の動物を助けた、その理由は?
理由は簡単、縄張り意識という習性です。
岸辺で右足をワニに食いつかれているヌー。
水中に引き込まれそうになっています。
そこへゆっくりとワニの背後から二頭のカバが近づきます。
体の大きい一頭がワニにアタック!、ヌーは救われたのでした。
人の目線で見るとカバは素晴らしい活躍で助けています。
しかし、真実の理由はすこし違うようです。
そうです、ワニがカバ達のテリトリーを犯したからなのです。
俺たちの縄張りから出て行け!と威嚇され、追い出されたのが本当なのです。
その過程でヌーは命拾いをした、そういうことなのです。
もうひとつあります。
チーターに追いまわされて力尽き、岸辺で食いつかれたゼブラと思われる動物。
トドメのひと噛みという瞬間、カバの突進に吹き飛ばされるチーター。
諦めきれず、にじり寄るチーターを大口で威嚇するカバ。
為す術なく、退散していったのでした。
それから数分、立ち上がる力を取り戻したゼブラは、よろけながらも去っていきました。
そうです、ゼブラはカバによって命を救われたのです。
こういったカバによる救出劇はけっこう撮影されています。
共通することはやはり、他の動物たちが争いの果てにカバ達のそばまでやってきたこと。
その結果がレスキューになったということなのです。
こういった事例は他の動物にもときどき見られます。
水面に浸かり、飛べなくなった鳥を陸地にすくい上げたゴリラ。
川辺から川に流された犬を、仲間の犬が岸辺に引き上げるなど。
カバに限らず、動物たちは以外と助け合っているのです。
まとめ
凶暴と見られているカバが他の動物を救う!というのは理由がありました。
その理由はテリトリー宣言です。
自分たちのエリアに侵入するものは容赦なく、追い払うというものです。
その行動の過程でたまたま命びろいをする野生動物がいた、ということなのです。