世界中の海を泳ぎ回るウミガメですが、一昔前は、食用やべっ甲などの加工品として親しまれていました。
今は、ワシントン条約でそれらは違法として扱われていますが、漁や卵の捕獲、甲羅や皮の売買はまだ続き、沢山のウミガメが命を落としています。
数が少なくなり、たくさんの人がウミガメを保護しようとしています。
その本当の理由とはなんなのでしょうか。
ウミガメを保護する理由
ウミガメを保護している研究者、機関は世界中に沢山あります。
ウミガメが漂着して助からない場合などが沢山ありますが、そんな時に原因を突き止めたり、よりよく保護できるよう、個体数を増やしていけるよう研究をしています。
保護する大きな理由は、ウミガメ全種が絶滅危惧種に面しているからです。
ウミガメは孵化してから成熟するまではとても厳しい環境下で育っていきます。
成熟でき、大きくなったウミガメは今も続く密漁などが大きな原因で命を落としてしまうのです。
人の手でウミガメを絶滅危惧種に追いやった償いとして人の手でウミガメの保護を行っています。
ウミガメを保護する方法は?
日本で行われている保護のほとんどは、産卵期間中の浜辺の見回り、孵化できなかった卵の研究、浜辺の清掃活動が主になります。
研究者からすれば産卵の見学をしにきた方々は厄介者で、見学者が音を立てたり騒いだりすればウミガメが危険を感じ産卵しに来なくなる可能性が高くなってしまうので、見学する際は注意しないといけません。
ウミガメ放流会など、卵を砂から取り出し人工孵化させる機関もありますが、実際に人工孵化させて沢山の子ガメを放流できたとしても、海に入水してからの生存率は高くないようです。
保護の方法は一様に言えませんが、多くの機関は、ウミガメを自然な環境におくことを重視して活動しているようです。
まとめ
ウミガメは世界中で数が減少しています。
絶滅を逃れるため、人間の手で孵化させたり放流したりしていますが、結果は良くないようです。
自然のままに育てるのが一番の保護なのでしょうが、乱獲などの要因を廃止させることが、ウミガメを増やす一番の方法です。
変に人の手を加えず、浜辺の清掃などでウミガメが産卵しやすい場所を作ってやることが今、私たちにできる最大の保護かもしれません。