アホウドリは絶滅危惧種に指定されている、ミズナギドリ目・アホウドリ科・アホウドリ属に分類される海鳥です。
日本では1958年天然記念物に、そして1962年には特別天然記念物に指定されています。
また、1960年には国際保護鳥にもなっています。
アホウドリは主に海洋を飛びながら生活していて、繁殖期の巣を構える時期にしか陸には上がらないとされています。
なぜここまで生息数が減ってきてしまったのでしょうか?
その原因について調べていきたいとおもいます。
アホウドリを絶滅の危機に追いやった原因とは?
アホウドリは渡り鳥で、主に海で生活しています。
エサを捕る時も寝る時も海にいるので、陸から襲われることはなさそうです。
ではアホウドリの天敵はどんな生き物なのでしょうか?
実は自然界にはアホウドリの天敵はいないようです。
彼らを絶滅の危機にまで追いやってしまったのは、悲しいことに私たち人間だったのです。
具体的には海鳥と人間はどのようにして関わってきたのでしょうか?
1880年から1930年ごろにかけ、羽毛を目的として乱獲されて続けてきたことが一番の原因だといわれています。
羽毛布団やまくら、女性用ファッション小物への利用が盛んに行われていました。
アホウドリは北半球に生息する海鳥のなかでも一番大きい鳥で、確保できる羽毛の量が多く、色も白くてきれいなことから人気も高かったのです。
さらに警戒心もほとんどない上、大空では高速で飛行できる彼らも一旦陸に上がると、すばやく逃げる能力がなかったのが致命的でした。
また、フンの蓄積によって工業用資源にもなるリン鉱石が豊富にあったことで、その原料も採取されつづけた結果、環境破壊が起こりました。
そのほかには人々の航海時の食料としても利用されていたようです。
まとめ
いかがでしたか?
アホウドリが絶滅危惧種になってしまった原因を見てきましたが、いかに人間がアホウドリを脅かしてきたかが分かりました。
とても悲しいことですが、人の手によって激減したアホウドリは、現在その人間たちの手によって保護され、生息数を徐々に回復してきています。
これまでの償いのためにも、以前のようにたくさんのアホウドリが見られるようになることを願っています。