皆さんはジュゴンという生き物をご存じですか?
一度くらい何かで見たことがあるけど、詳しくは知らないな、という方が多いのではないでしょうか?
ジュゴンは暖かい海に生息している哺乳類で、見ていると癒されそうな生き物ですよ。
ここではそんなジュゴンの生態や性格についてご紹介します。
ジュゴンの生態
ジュゴンは熱帯や亜熱帯などの暖かい海の浅瀬に生息しています。
これはジュゴンの餌となるアマモなどの海藻類が、光の届く浅い海にしか生育しないためのようです。
普段は水中をゆったりと泳いでいるので、時速3キロほどのスピードしか出ていないようですが、危険が迫っているときは時速22キロほどのスピードで泳ぐこともあるようです。
ジュゴンは1日に体重の10%ほどの餌を食べる必要があるようで、体重450kgの個体の場合、1日で45kg以上の海藻を食べるそうです。
海藻は消化が悪そうですが、ジュゴンは45mにもなるとても長い腸を持ち、消化率は80%以上とかなり高い消化率になるそうです。
繁殖は胎生で、妊娠期間は13ヶ月ほどで、1回に1頭の赤ちゃんを産みます。
授乳期間は18か月ほどで、この授乳のときに、水面に上半身を出し、赤ちゃんを抱えて授乳する姿が人魚のモデルになったとも言われているそうです。
野生のジュゴンは単独または小群で暮らし、群れで行動するのは授乳中の母子のみになるそうです。
寿命は長いもので70年ほどと、人間と同じくらい長生きするようですよ。
ジュゴンの性格は?
ジュゴンはとても臆病な性格をしているようで、基本的には昼間に採食を行いますが、人がいるような場所では夜間に採食を行うこともあるようです。
同じカイギュウ目のマナティーは人懐っこいと言われているのに、ジュゴンは人が苦手なようですね。
また、かなりの偏食家で、餌場にしているアマモなどの藻場が無くなってしまうと、その地域のジュゴンは絶滅する、とまで言われるほどの偏食っぷりなようです。
臆病な性格のせいか、音にも敏感で、船のモーター音などが聞こえると逃げてしまうそうです。
まとめ
いかがでしたか?
ここではジュゴンの生態や性格についてご紹介しました。
1日に体重の10%もの海藻を食べるのにはびっくりですね。
たくさん食べなくてはいけないのに偏食だなんて、なんだか不思議な生き物ですね。