動物園で、飼育員さんからエサをもらって食べている姿がかわいいチンパンジーですが、野生のチンパンジーはどんなものをたべているのでしょう。
今回は、野生のチンパンジーがどんなものを食べているのか、について紹介します。
野生のチンパンジーの食べ物は何でしょう?
チンパンジーは雑食なので色々な物を食べます。
主に果実を食べていますが、その他にも植物の種子や、葉、花、樹皮、樹液などを好んで食べるようです。
又、植物以外にはアリ、シロアリなどの昆虫や鳥、はちみつ、小型の哺乳類を食べることもあり、観察されているだけでも200種類以上のものを食べているようです。
チンパンジーが主食としている果物は、分布している地域や熟する時期が違うため、群れで果実を求めて移動します。
しかし、熟している果実が少ない場合などには、エサの競合をさけるために少数のグループに分かれたり、単独に行動する事もあります。
逆にエサとなる果実が豊富な場合には、大きな集団を作って生活します。
これは、大集団の方が、ライオンなどの捕食者や他の群れに襲われる事を防ぐためです。
又、大集団の方が、繁殖相手の獲得や、毛づくろい等に有利だからです。
但し、同じ場所に大勢が集まると、すぐに食べつくしてしまうので、小集団に分かれて食事をとるようです。
食べる時に道具を使うこともあります。
棒を使ってアリ塚を掘ってシロアリを食べる、手では割れない果実の殻は倒木や石を使って割る、などの行為が見られます。
水を飲むときには、木の葉を使って水を掬い取るなどの行動をします。
ちなみに動物園では野生と同じ物を与えられないので、果物はバナナやリンゴ、野菜はジャガイモなどをあげています。
栄養のバランスを考えて、多くの種類の食べ物を与えているようです。
まとめ
チンパンジーは人間と同じ雑食です。
野生のチンパンジーの主食は果物のようですが、好き嫌いはないのでしょうか?
もし、好き嫌いがないとしたら、人間よりも優れた部分もあるということになりそうです。
野生のチンパンジーは今、絶滅の危機に瀕しています。
野生のチンパンジーが食べる果物の木や森を人間が伐採しているのが原因のひとつです。
チンパンジーの生息地域の木や森の伐採は少しずつでも避けていかなければならない課題です。