イリオモテヤマネコは、その名前の通り西表島にだけ生息している、日本、そして島固有の生物です。
西表島の面積は290平方キロメートルほどと、ヤマネコの生息している場所としては世界で最小とされています。
そんな彼らはいま絶滅寸前の危機的状況です。
イリオモテヤマネコを絶滅危惧種にまで追いやってしまった原因は一体何なのでしょうか!?
実は彼らは、発見された当初からすでに保護対象としてWWFジャパンによる調査、支援が行われてきています。
少しでも島の生態系のバランスが崩れれば、イリオモテヤマネコたちにとって大変厳しい状況になることも容易に想像できますね。
それではイリオモテヤマネコたちの現状や危機的状況になっている原因を、もう少し詳しく探っていきたいと思います。
イリオモテヤマネコが絶滅危惧種となった原因とは?
イリオモテヤマネコがどの程度危惧された状況なのか、まず見ていきましょう。
なんと、2008年に行われた調査では、その生息数はたった100-109頭だと推測される結果となりました。
考えられない数字ですね。
ここまで数が減ってしまったことの原因として、車による交通事故がとても多いようです。
また、環境破壊によってもともと狭い住処がさらに破壊されていった現状、そしてペットとして飼われているイエネコとの住処の奪い合い、またきちんと管理されない状況で飼われているネコから伝染病をもらったりすることが原因ともされています。
ただ2015年、実はこれまで生息数が少ないとされていた場所で、相当数生息していることがわかり、その数は約100-130頭だと推測されました。
さらに実際には推定より多く生息されている可能性も出てきたそうなのです。
絶滅の危機からイリオモテヤマネコを救おうとする保護活動も行われており、西表野生生物保護センターという施設では、1995年から彼らの研究調査や交通事故対策、外来種対策などを行っています。
彼らの生息数が少し回復傾向にあるのは、そのような保護活動のおかげかもしれませんね。
まとめ
絶滅危惧種でありながらも、少しだけ生息数が増えてきていると推測されていることは、とても喜ばしいですね。
そうだとしても、まだまだ気が抜けない状況です。
そんな島固有のイリオモテヤマネコを、これからも守っていきたいですね。