南極の氷の上をよちよちペタペタと歩く姿が可愛らしいペンギンさん。
ペンギンの仲間は18種いると言われていますが、その半数以上の種類が絶滅危惧種となっています。
「ガラパゴスペンギン」もそんな絶滅を危惧されるペンギンの1種です。
ガラパゴスペンギンペンギンとは、どこに生息しているペンギンなのでしょうか?!
ガラパゴスペンギンの生息地?!
ガラパゴスペンギンは、その名の通りガラパゴス諸島に生息するペンギンです。
温帯に生息するペンギンは何種類かいるものの、ガラパゴスペンギンは、熱帯に生息する唯一の種という珍しいペンギンです。
バルトロメ島、イザベラ島、フェルナンディナ島、フロレアーナ島、これらの島で暮らしています。
ガラパゴスペンギンの特徴
和名:ガラパゴスペンギン
英名:Galapagos Penguin
分類:ペンギン目ペンギン科フンボルトペンギン属に分類される鳥類。
全長:48~53㎝
体重:1.7~2.6㎏
小柄なペンギンで、頭部から背面が黒色で腹面が白色。
顔の両側に細く白いラインが入っており、胸には黒い斑点と細い不明瞭なラインがあります。
≪繁殖時期が決まっていない≫
他の多くのペンギンは繁殖時期が決まっていたりしますが、ガラパゴスペンギンの場合は定まっていません。
ガラパゴス諸島では年によって海流の状態が異なり、餌が十分に獲れないことがあるため、ガラパゴスペンギンは餌が豊富な時に繁殖活動をするというスタイルをとっています。
ガラパゴスペンギンの暑さ対策
熱帯で暮らす唯一のペンギンですが、基本的には他のペンギン達と同じように、冷たい海の中で餌を獲るのに適した熱が逃げにくい体の構造をしています。
時には気温が40度以上になることもあるガラパゴス諸島で、ガラパゴスペンギンは以下のような暑さ対策をしています。
◎日中は冷たい海で魚を採取しながら過ごし、夜に陸上で過ごす。
◎パンティング(あえぎ呼吸)という鳥類や犬が行う放熱を促す行動をする。(クチバシを大きく開けて激しく呼吸する)
◎日陰となる岩の割れ目などに営巣して直射日光を避ける。
◎フリッパー(ペンギンの翼)を広げて背を丸めて立つ。(足を両脇の下が日陰になり、その部分から放熱を促すことができる)
まとめ
その名の通り、ガラパゴス諸島に生息する珍しい小柄のペンギン「ガラパゴスペンギン」。
熱帯で暮らす唯一のペンギンですが、体は基本的に他のペンギンと大きく違わないので、独自の暑さ対策をしながら過ごしています。