ペットと言うと、ヒトによく慣れる小さな動物を思い浮かべる方が多いと思います。

しかし、意外なことに、「え、これ飼えるの?!」思われるほど大きな動物も、日本でも条件さえそろえてしまえれば飼育可能になる場合があるのです。

その一つが動物園で見られる定番動物として知られるキリンです。

キリンは、実は今のところワシントン条約では対象になっていない動物なので、学術目的以外でも購入可能な動物なのです。

では、「もしキリンを飼育する場合必要な条件って??」という点について紹介していきます。

キリンを日本で飼育するには?

キリン 日本 飼育 値段

まず、キリンを個人で飼育するにあたって必要なのが、まず各都道府県知事の許可です。

キリンは動物愛護管理法の特定動物…つまり、人や財産などを傷つける可能性のある動物ということで、飼うには施設の用意や点検など、一定の基準を満たさないといけません。

あれだけ大きな体をした動物ですから、当然とも言えますね。

体のサイズに合わせた大規模な施設と飼育に関する知識はもちろんのこと、大型動物の健康管理の出来る獣医の確保も必要になります。

許可が下りた際には個体識別のためキリンの体にマイクロチップを埋め込まなくてはならないようです。

また、散歩に連れていくにも許可が必要になります。

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キリンを飼育する上での最大の難関!価格はいかほど??

晴れてキリンを飼う許可が下りたとして、「ではその値段はいくらになるんだろう??」と気になる方もいらっしゃるはず。

キリンは、純血と雑種(キリンの亜種9種間で混ざった個体のもの)とで大きく異なり、純血で1000万~1400万円、雑種で300万~500万円とのこと。

また、基本的に海外からの輸入になりますので、運輸費や手数料などを含めると2000万円近くになってしまうことも。

そして飼育に必要になる費用が、餌代にしてひと月あたりで約10万円といわれています。

寿命も飼育下ですと25~30年ほどと言われていますから、相当の費用が掛かることになります。

まとめ

法律的に言えば、許可さえ下りてしまえば理論上飼育は出来ると言われてはいるのですが、実際は個人で飼うとなるとなかなか許可も下りないため実は個人で飼っている人はいないと言われています。

あれだけ大きな動物ですから散歩も難しく、それこそ動物園並みの施設がないと飼育は難しいからだと思われます。

また、金銭的に言っても購入するだけでも1000万、飼育するにも餌代だけで生涯通すと3000万円はかかることから、莫大な費用が掛かることは明確です。

どんな動物でもそうですが、本来野生にいるような動物は飼育下でのびのび暮らしてもらうためには相応の覚悟と苦労が必要になると改めて実感しました。

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