群れを作って活動している野生動物と言えば、キリンやゾウにシマウマと草食動物が多く群れで行動をしている姿もよく映像で見かけます。
ただ肉食動物も群れを作る動物は多くいます。
ライオンにオオカミ、ハイエナなどがよく知られています。
野生動物が群れを作るのは身を守るためや獲物を狩るため、子孫を残すためなど理由はいろいろありますが、単独行動というイメージの強いチーターは群れを作ることはないのでしょうか。
チーターのオスは群れを作る?
実はチーターも群れを作ります。
ただしその多くはオスだけに限ったことで、それも兄弟同士で他のオスは群れに入ることは滅多にありません。
母親のチーターが子供を産み、子供が自力で餌を捕れるようなるまでの間はともに過ごすのですが、自力で餌を捕れるようになると母親のチーターは子供の元を離れて単独行動に戻ります。
するとしばらくの間は兄弟同士、その中にはメスのチーターも混じって群れとして過ごします。
やがてそのメスも群れを離れ、最後に残ったのはオスのチーターだけになります。
チーターはオスの兄弟だけで少数の群れを作って行動することになります。
チーターのオスは子育てをするの?
よくテレビや動画で目にするチーターが獲物を追う姿はメスの場合がほとんどです。
それも子育て中の母親の場合が多く、オスはほとんど狩りをすることはないと言われています。
メスがインパラなど草食動物を狩るのは子供の分まで食料を確保しなければいけないからです。
その反面オスは一切子育てに関わることはありません。
そのためオスは食料を得るために走り回って狩りをすることはないそうです。
チーターの世界では狩りも子育てもメスの仕事のようですね。
まとめ
群れを作るのはオスだけで兄弟同士の少数の群れを作り、メスは群れを作らず子育てもメスのみが行ないます。
ところでオスはなぜ群れを作っているのでしょうか。
オスの群れは共同で狩りをするためではなく、良いメスと出会うためには広い縄張りが有利なためです。
複数で行動すればその分縄張りも広くなるので、兄弟同士で群れているだけのようです。
ただその絆は意外と強く、群れの中の一頭が姿を消すとその行方を何日も探し回るということです。