植物や果実を餌として生きているというのがボノボですが、実は肉も食べるとか。
しかも同類である猿まで捕食するって本当?
優しいイメージのボノボが共食い?
それって本当でしょうか。
事実を知るべく、ボノボの食生活を検証してみましょう。
ボノボは猿を食べる?
ボノボも含め、類人猿は植物や木の実などを餌にしているというのが一般的なイメージですね。
実際、ゴリラとオラウータンが捕食によって肉を食べたという実例は見つかっていません。
疑わしき事態はいくつかあるようです。
たとえば糞から動物のDNAが出てきたりとか。
しかし糞に他の動物のDNAが混じっている可能性もあり、証明はされていないようです。
しかし、チンパンジーは時々狩りをして肉食をするという事実は認められています。
しかも共食いになる猿を捕食するのです。
チンパンジーは縄張りに対して異常なほど厳しい動物です。
他の群れとの争いはすさまじいものであるといいます。
命を奪うのは当然のこと、他の群れの赤ちゃんチンパンジーを奪って食糧にしてしまうということが実際あるのです。
別名ピグミーチンパンジーと呼ばれているボノボも、同じ生態を持っていても不思議ではありませんね。
さすがにボノボどうしの共食いはしないようですが、ウシ科のレイヨウ「ブルーダイカー」などは好物のようです。
また、小型のサルを捕食するという事例もあります。
メス社会のボノボは、狩りの能力もメスの方がまさっています。
人間に一番近いチンパンジーとボノボが肉食であるというのも納得できるような気もしますね。
チンパンジーとボノボは狩りによって手に入れた肉の食べ方に違いが見受けられます。
チンパンジーの場合、肉を食べられるのは力の強いものから順番で、当然食べられないものも出てくるわけですが、ボノボの場合は仲間みんなで分け合って食べます。
まとめ
優しい猿であるボノボが狩りをするというのは、少しイメージが壊れるみたいな見方もありますが、人間も肉食なのですからあまり他の生物のことをどうこう言えませんね。
食べて食べられて進化してきたのが地球上の生物なのですから、ボノボの肉食もその連鎖の1つと言えるのかもしれません。