食糞ということば、知っていますか?
なに?もしかしてウンチを食べるんですか。
いえ、ちょっと待ってください。
動物のお話です、それもカバさんのことなんです。
カバには糞を食べる習性がある?
カバは食糞します、それも親の糞を子供がたべます。
これには理由があります。
カバはまず、草食動物です。
植物の消化吸収は肉食に比べて長時間かかります。
腸の中での分解吸収に手間がかかるのです。
とりわけ、子供のカバは内蔵諸器官が未発達で消化できません。
ですから親が出した糞から、足りない栄養分を補うのです。
大事なことは、親の糞をたべることによって腸が発達することです。
親のウンチには、腸内細菌や消化酵素が含まれています。
これを摂取することで消化器官が成長するのです。
だからといって、いつも食糞しているわけではありません。
産まれて間もない、赤ちゃんカバの時期に数回程度のおはなしです。
食糞はよくあることなの?
動物ではけっして珍しいことではありません。
わたしたちの身近なペットたちだって、食糞するんです。
大事な家族の一員であるワンちゃん、たべますね。
そのほか、多くの野生動物は何らかの理由でウンチを食べます。
では、動物の食糞の主な理由を探ってみましょう。
食糞は生きるために必要だった。
カバの赤ちゃんは生きるためにお母さんのウンチを食べます。
それと同じように、他の動物も理由があって食糞します。
巣を作って子育てする動物は、巣の中の赤ちゃんのウンチを食べます。
これは、こどものウンチの臭いを天敵に嗅ぎつけられないためと言われています。
自分の便を自分で食べる動物もいます。
これは身近な小動物のうさぎです。
自分のウンチを再度食べて健康管理するのだそうです。
そのほか、おそらく野生の遺伝子でやめられない場合があるようです。
わんちゃんやオカメインコはとくに理由もなく、食糞するそうです。
このように動物達にとってはウンチを食べるというのは、決してめずらしいことではありません。
まとめ
カバは食糞をすることがあります。
赤ちゃんカバは消化器官が未発達のため、栄養を親の糞から補うのです。
またそれに伴って腸内細菌や消化酵素などを受け継ぎ、腸を発達させるのです。
この行動は自然とおこなわれ、親から教えられなくとも普通にする行動なのです。