カバを見てみたいと考えて動物園を探すと、不思議な事実を知ることが出来ます。
それはカバのいる動物園の所在地です。
本州の日本海側には、ほとんど飼育している動物園はありません。
これはもしかして生息地に関係があるのでしょうか。
カバの野生が生息している場所はどこ?
カバの生息地はアフリカ、サハラ砂漠の南を下った水辺に暮らしています。
かつてはアフリカ全土に広く分布していました。
しかし、人による開発や内戦の影響で環境が悪化、種によっては絶滅しました。
現在は野生のカバは、ほとんどがアフリカ大陸にしか存在しません。
日本では野生のカバはいないの?
野生のいませんし、野生を放置しておけません。
なぜなら、カバは見た目に反して凶暴な動物だからです。
ケニアなどでは毎年、数人はカバに襲われて命を落とす方がいるとのこと。
原因は彼らのテリトリーに侵入したらしい、ということで襲われたのです。
このような性格の哺乳類ですので、日本では野生を存在させられないのです。
では日本ではカバはいないのか、というとそうではありません。
そうです、動物園にいます。
しかし生息地という観点で見ると、おもしろい事実があります。
飼育されている動物園は、ほぼ太平洋側の園なのです。
日本海側では、石川県の動物園のみ。
なぜ、南側に集中しているのでしょうか。
これはすこし考えればわかることですが、カバは温かい国でいきています。
四季のある日本では冬対策がいるのです。
日本海側の気候は雪などで寒く、飼育には暖房などの工夫が必要なのです。
これはカバに負担となりますし、動物園もコストがかかるのです。
ですから、どちらかといえば暖かなパシフィックエリアの動物園が多いのです。
まとめ
カバの生息地はアフリカ大陸の南部に広く分布しています。
かつては全土に生息していましたが、国土の開発や人間活動の影響で激減。
現在は絶滅危急種に指定されています。
危急とは、絶滅する可能性が高いということです。
この日本では野生のカバは存在しません、動物園で見ることが出来ます。
これは日本の気候や環境では生存が難しいし、共存ができないからです。