ナマケモノ。
そんな、名前からして気合いの入らない、力の抜ける生きものがいます。
なんだか気楽そうな、ぐうたらして暮らしてそうな…自分もそんな風に生きていきたいよ!そんな気持ちになりますよね。
でも、厳しい自然界。
本当にだらだらしていて生きていけるんでしょうか。
そもそもナマケモノってどんな生きものなんでしょうか?
なにをして一日を過ごしてるの?
そんなことをちょっと調べてみました。
ナマケモノという動物の特徴とは
ナマケモノは、ゆっくりと動くことからその名前がつけられました。
生息域は南アメリカや中央アメリカの熱帯雨林。
体長は40cmから75cmほどで、体重は4kgから9kg。
前肢が後ろ肢よりも長く発達していて、その長い鉤爪で木につかまり、ぶら下がることができます。
一生のほとんどを木の上で過ごします。
食事も睡眠もずっと木の上で、降りてくるのは、一週間に一度の排泄の時くらいです。
主食は木の葉や新芽などで、それらをほぼ動かずに食べます。
というのも、ナマケモノの首は280°も回転することができるので、体を動かさなくても食物に届くのです。
しかも、一日に必要な食物の量は8g。
昔の人は、そのあまりの餌の食べなさから、「ナマケモノは風から栄養を摂っている」と考えていたそうです。
これだけしか食事をとらないからでしょうか。
一日のうちのほとんど、20時間を寝て過ごします。
天敵はジャガーやピューマなどの肉食獣ですが、ナマケモノは木の枝にしがみついて丸くなって眠るので、このことが樹木の一部のように擬態することになります。
一方でオウギワシなどには簡単に捕食されてしまいます。
なんとオウギワシの餌の半分がナマケモノだったというデータもあります。
これは、動作がゆっくりとしていて、機敏に動くことができないためです。
意外な一面もあります。
ナマケモノのうち、ミユビナマケモノ科のものは、泳ぎは得意にしています。
これは、生息地である熱帯雨林には雨季があり、洪水の際に泳げないと生き残れないためです。
ただし、フタユビナマケモノ科は泳ぐことができません。
同じナマケモノの仲間でも、生息域の環境によって得手不得手に違いがあるようです。
まとめ
不思議な生きものナマケモノ。
調べてみるとますます不思議な生きものでした。
幸い日本の多くの動物園ではナマケモノを飼育していて、比較的簡単に見ることができそうです。
興味が湧いたら、是非見に行ってみてはいかがでしょう。