ナマケモノという生きものをご存知ですか。
おそらく誰でも一度はテレビの自然番組などで見たことがあることでしょう。
そして、いかにも「怠け者」といった風貌に、思わずクスッと笑ってしまったのではないでしょうか。
それにしたってこの名前、ちょっとひどいですよね。
どうしてこんな名前がつけられたのでしょうか。
ナマケモノという名前の由来は?
「ナマケモノ」という名前は、そのものズバリ、ゆっくりゆっくりとした動きからつけられました。
ナマケモノを漢字で書くと、「樹懶」となります。
「ナマケモノ」と表記するよりも、こちらの方がはるかに格好いいですね。
ですが、これも「木の上で暮らす怠け者」という意味。
いずれにせよ「なまけもの」なのです。
たしかにナマケモノをしばらく見ていても、ほとんどというよりまったく動きません。
そもそも起きているのか眠っているのかもわからないという状態です。
というよりも、一日のうち20時間を眠って過ごすナマケモノのことですから、もし私たちが目にすることがあっても、その時はおそらく眠っているのでしょう。
ナマケモノ自身には大変失礼とは思いますが、これでは「怠け者」のそしりを受けても仕方がないかもしれません…。
動物にも英語名があるけど、「ナマケモノ」は何と呼ばれるの?
ナマケモノのことを、英語名では「Sloth」と呼びます。
日本語の「ナマケモノ」という、思わず脱力してしまう名前に比べると、やはり響きからして格好良いですね。
では、この「Sloth」という名前は、一体どういう意味でどんな由来があるのでしょうか。
調べてみると、「怠惰」だとか「ものぐさ」だとか「遅い」「ゆっくりした」…そういった意味合いの言葉です。
それもそのはず、「Sloth」の由来は「slow(=遅い)」そのものなのです。
つまりナマケモノは、英語圏でも「怠け者」や「動かない」、「のろい」等というイメージを持たれているようですね。
まとめ
調べた結果、どうやら、「ナマケモノ」を「怠け者」と思って見てしまう気持ちは、世界共通のようです。
きっとナマケモノ自身に話を聞くことができたら、意外な苦労話も出てくることでしょうが、残念ながら人間はまだナマケモノの気持ちを知ることはできません。
でも、そののんびりとしたスローペースの生き方を愛する・惹かれる面があることも事実。
癒し系生物代表のナマケモノさん。
そんな生きものが地球上にいるというだけで、なんだかほっこりしませんか。