ホッキョクグマとシロクマの違いってなんでしょう?
よくホッキョクグマ(シロクマ)とかいう記事も見ますね。
でも、細かい事をいうとその名前の由来が違うのです。
今回は、ホッキョクグマとシロクマの違いについて紹介いたします。
ホッキョクグマとシロクマの違いは?
ホッキョクグマとシロクマの違いについてお話しする前に、日本の動物園におけるホッキョクグマの歴史についてお話しします。
ホッキョクグマが日本に最初に来たのは、1902年に上野動物園にきました。
その時に白いツキノワグマが飼育されていて、そのクマを当時は「シロクマ」と呼んでいました。
つまり、元々の「シロクマ」はアルビノ(色素欠乏となって毛が白色や著しい淡色になった個体)の事だったのです。
その「シロクマ」と新しく北極からきたクマを区別するのに「ホッキョクグマ」と和名を付けたのが始まりです。
シロクマは、今ではホッキョクグマの俗称ということになっています。
最初のシロクマは毛が白い本当のシロクマだったのですが、ホッキョクグマは毛が白いわけではありません。
実は、ホッキョクグマの毛は空洞になっており、そこに太陽光や、反射光などで乱反射をおこして白く見えるのです。
ホッキョクグマの皮膚の色は黒です。
小熊の頃には真っ白だったホッキョクグマも年と共にクリーム色のようになってきます。
動物園にいるホッキョクグマの中には、水中の藻が、毛について緑がかっていたこともあります。
その後で藻がない所で泳ぐともとの白い色になったそうです。
なお、シロアメリカグマというクマもいます。
英語では、ホワイトブラックベアーと言うのですが、そのまま訳すと「白いクロクマ」になりますね。
この種は黒いクマから白い毛をもった個体が産まれるのです。
つまり、毛は真っ黒だけど、毛を白くする遺伝子も持った両親から産まれるようです。
これは先ほど紹介したアルビノとは違います。
こちらのシロアメリカグマで白い個体はシロクマとも呼べるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしょうか。
ホッキョクグマとシロクマの違いがお分かりいただけましたでしょうか?
今では特にちがいません。
しかしかつては違ったのですね。
日本には最初にホッキョクグマではない「シロクマ」がいたのです。