自然界の動物が一種類絶滅していまうと、生態系も変わります。
生態系が変わったから直接人に影響があるとは考えられません。
弱者や生きるのに大量の餌が必要だったりすると、すぐに危険に晒されてしまうのが、今の地球の現状です。
ツシマヤマネコが減少した原因
ツシマヤマネコは減少の一途をたどっています。
一番の原因として上げられているのは、餌になるネズミやテンなどの小動物の減少です。
餌がなければ生きられません。
では餌となる小動物が減少した理由があるはずです。
森林の開発、舗装道路ができ自動車が増えて交通事故に合うこともあります。
農地を管理する人の不足で、田畑の減少なども要因の一つです。
ツシマには昔はイノシシやシカは生息していませんでしたが、いつか、外部から持ち込まれた個体が繁殖しています。
猟師もまた高齢化により減少傾向にあります。
イノシシやシカはツシマヤマネコの餌となる小動物に必要な植物を食べてしまいます。
競合動物が増えれば、減少に拍車をかけます。
こうした様々な要因を取り除くことが、減少に歯止めをかけます。
農地がなければ作物は実りません。
ツシマヤマネコの保護団体は農地で作物を作って、刈り取らずに小動物の餌を確保する活動を行なっています。
幻と言われて久しいツシマヤマネコの自然な姿を写真に収めています。
ツシマヤマネコに限らず、絶滅危惧種が生き延びる環境を整えることは、これからも重要な試みになります。
まとめ
ツシマヤマネコはツシマにしか生息していません。
生息数は百頭に満たないほど減少しています。
絶滅危惧種に指定されている動植物が、今こうしている間にも、永久に存在しなくなってしまいます。
日本カワウソや日本オオカミは近年まで存在が確認されていましたが、今はもう見ることができません。
トキは風前の灯、ツキノワグマは日本全土に生息していましたが、九州ではすでに絶滅してしまったようです。
数が百頭を下回ると、回復は困難になります。
いくつかの動物園で繁殖が成功しました。
地道な積み重ねで種の保存をするのは、自然環境を破壊した我々人の責任ですね。