チンチラを飼おうとする方が、最初に悩むことが、チンチラの住まいです。
ケージの大きさはどれくらいが最適だろうかということではないでしょうか。
一日のほとんどを、その中で過ごしますし、チンチラにとっては住まいそのものとなるのですから、充分に考えてチンチラが喜ぶものを見つけてあげましょう。
考える上で大切なことは、チンチラは小動物でありながら動くのが大好きでジャンプ力が甚だ強いということを、念頭に置いて考えて頂くのが良いのです。
立ち上がった時に、十分な高さのあるものを選び、横幅と奥行きも広いものを選ぶことをオススメします。
歯がよく伸びるという特性がありますので、何でもかんでもかじってしまいます。
ケージはかじられても大丈夫かということにも配慮が必要となります。
アンデス山脈の乾いたところで、湿気がほとんどないのです。
本当にカラッとした環境で育っていますので、湿気にも強くはありません。
日本では考えられない気候のなかで、生育してきたということを考えてもらえればと思います。
ケージを選ぶ時、通気性のよいものを選んで、湿気が溜まらないようにして頂きたいです。
チンチラのケージの大きさ、何を基準に考えたら良いの?
基本的に考えて頂くことは、一番小さなサイズとして、目安にしてほしいのは、高さが80㌢、横幅も60㌢。奥行きも50㌢位あるものを選んで頂くのが最低条件かと思います。
これは最低限を示していますので、もっと大きめのものがより良いということはいうまでもありません。
・通気性がよいもの
・材質が、チンチラがかじっても大丈夫なもの
こんなところが基本になるかと思います。
昼間は寝ていて、夜、元気よく動き回る小動物チンチラ。
その子の住まいとなる場所ですから、安全かどうか、そして快適かどうか、チンチラにはなれませんが、イマジネーションを働かせてチンチラの気持ちや立場になって、飼い主として考えてみるというのも、チンチラを飼う楽しみの一つになるのでは?と思います。
そして住環境という面では、清潔で安全・快適であるという条件が、それがチンチラの寿命を保つ、一つの要件となることは確かです。
チンチラのケージって猫用を使っても好いの?
結論から言いますと、あまり使わない方がいいということになります。
まず、逃亡の問題です。
大人のチンチラの場合、相当の体格もありますので、逃げ出すということは滅多に見られないのです。
ところが、赤ちゃんの場合、ケージの間隔が広いと、逃げ出すという問題が起こり得ます。
逃げ出しても、すぐに捕まえられたら良いのですが、小動物ですから、表に出てしまうと犬や猫などに見つかってしまうという可能性も高いのです。
それと一番心配なのは、「怪我」です。
チンチラはケージの中を元気よく、動き回ります。
よく報告されているものとしては、金網の接合部に足を挟んでしまい、骨折するという問題です。
金網の接合部に、足が入る隙間があると非常に危険ですし、チンチラの足は特にか細いので、飼い主が、余程細心の注意を払いながら、足を挟みそうなすきまがないかを、チェックするのも飼い主の愛情のかけ方だと思います。
ケージに関しては、できたら、チンチラ専用のものを使い、代用品というのは避けた方が良いのではないかと思います。
まとめ
デリケートであり、キュート。
可愛いですよね。
チンチラ。
その容姿はさておき、チンチラは神経が細やかで、賢い小動物ですので、飼い主側が素敵な住環境を提供してあげなければ、ストレスに負けてしまうのです。
デリケートなのです。
住環境の最初であるケージは、チンチラにとっては、大切な家であるのですから、少し高価になっても「安心」「安全」「快適」そんなところに思いを馳せて、購入されるのが良いのかと思うのです。
代用品の猫のケージを使用して、もし、病院に連れて行かなければならないことがあれば、チンチラ自身もかわいそうですし、飼い主自身のストレスになってしまいます。
チンチラを飼いたいと思うのは、傍にペットとして話しかけることのできる存在を置いて、気持ちを和まし、癒やされたいとの思いがあるからこそであるかと思います。
そんな存在になり得るチンチラを、少し贅沢かも知れませんが、より良い住環境のなかで育んで頂けたらと思うのです。