愛嬌のある癒し系の笑顔に、女性が羨む美白の持ち主(正確には白銀色か薄い灰色)「スナメリ」さん。
「モンキーターン」という競艇選手を扱った少年漫画の作中で、練習場にひょっこりと現れる場面が描かれています。
スナメリは、どんなところに生息しているのでしょうか。
この記事では、スナメリの生息地についてまとめています。
スナメリの生息地は?
スナメリは、台湾、中国、韓国、日本などのアジア地域の沿岸域に分布しています。
日本では、仙台湾、東京湾、伊勢湾、三河湾、瀬戸内海、玄界灘、大村湾、有明海、橘湾などに分布しています。
波の穏やかな沿岸域に現れる
スナメリは波の穏やかな沿岸域に生息しているため、漁業をされている方や船舶職員の方、釣り人さんにはなじみのあるイルカと言われ、九十九里浜ではサーファーさんにも親しまれているそうです。
臆病なので人や船を見ると警戒して逃げていってしまうものの、好奇心旺盛で遊び好きという性格もあり、ヨットの後ろをついてきたり、沖合で波待ちをするサーファーさんの近くに現れることもあるそうです。
イルカやクジラのように、船の上からスナメリを見る「スナメリウォッチング」が瀬戸内海や三河湾などでできます。
スナメリが見られる水族館
四方を海に囲まれた日本には水族館が数多くありますが、スナメリを見られるところは多くありません。
三重県の鳥羽水族館、愛知県の南知多ビーチランド、山口県下関市の海響館、広島県の宮島水族館、福岡県のマリンワールド海の中道などがスナメリを飼育している水族館です。
水上に出ているスナメリを見ると体色が灰色だと分かりますが、水槽内を泳ぐスナメリの体色は白っぽく見えます。
バブルリングで遊ぶ?
コマーシャルの映像などで、イルカが水中で泡の輪っかを作っているのを見たことがありませんか?
イルカは頭の上に噴気孔があり、そこから空気を出して泡のリングを作ることができます。
そのリングを「バブルリング」といいます。
イルカがバブルリングを作る目的は解明されていませんが、簡単なコミュニケーションのためだとか、場所を教えるためと考えられています。
また、イルカはバブルリングをくぐり抜けたり噛みつぶしてみたりと遊びに使うことがあります。
下関市の海響館では、スナメリが作るバブルリングを「天使の輪」と呼んで行動展示しています。
まとめ
スナメリは日本各地の沿岸で見られますが、最も多く見かけられるのは瀬戸内海と言われています。
しかし現在スナメリは、絶滅危惧種に指定されるほど、その数は減っていると言われています。