たまたま立ち寄ったペットショップに売られていたチンチラ。
その愛くるしい姿や振る舞いに魅了され、パートナーにした方も多いことでしょう。
そのチンチラですが、飼う上で心配なのが病気ですね。
チンチラの飼育で気をつけるべき病気とその症状はなんでしょうか?
チンチラがかかりやすい病気と症状
チンチラがかかりやすい病気は主に5つあります。
熱中症に脱毛症、不正咬合(ふせいこうごう)、あとは便秘や下痢です。
それぞれ説明します。
熱中症
チンチラはもともと高山に生息していた小動物です。
低温と乾燥した環境で生きてきたため、日本の気候は本来苦手です。
特に高温多湿になる夏は熱中症の心配があります。
症状としては、食欲の減退と口の部分が赤くなる、呼吸困難や不整脈がみられます。
予防には室内の温度を15度から25度以内に抑えること、湿度を40%に保つことです。
脱毛症
チンチラは春と秋に毛が生え変わりますが、それとは別に部分的に毛が抜けることがあります。
場所としてはお腹やしっぽに多い脱毛症です。
原因として遺伝子異常やホルモンバランスなどが考えられます。
そのほか、飼育環境に馴染めずにストレスを抱えている場合もあります。
尻尾の一部が地肌が見えるほど脱毛しているなどは、ストレスである場合が多いです。
医師に相談し、体調の不具合なのか、ストレスなのかを見極めましょう。
不正咬合(ふせいこうごう)
不正咬合というのは、歯のかみ合わせの不具合のことです。
チンチラの歯は永久的に生えるという特徴があります。
その伸びた歯のかみ合わせがおかしくなるのです。
げっ歯類は野生の場合、食事やさまざまな物を噛じることで歯の長さが自然に調節されます。
しかし、ペットのチンチラの場合、環境も食事も人工的につくられたものになります。
噛じるものも、与えられたものでしか噛じることができません。
そのため自然に摩耗して調節されることがないのです。
不正咬合は、ペットとしてのげっ歯類には心配される怖い病気のひとつです。
かかりつけに歯の検査を定期的にしてもらいましょう。
下痢と便秘
チンチラが下痢を起こす原因は主に、環境の変化と食事が変わったことです。
また、便秘は食事が適していないことが多いです。
下痢も便秘も環境を良くすることや、繊維質の干し草などを与えることで解決します。
まとめ
チンチラは非常にまわりの環境に左右されやすい小動物です。
ケージの配置や、あなたのお部屋の物の置き場所が変わるだけで体調が変化します。
いつも同じ環境、安心できる環境を作ってあげることが5つの病気を防ぐことになります。
ただ、チンチラの体調不良は簡単にはわかりません。
小さなサインを見逃さないで、変だなと思ったらすぐに診察を受けましょう。