チンチラの毛皮は、チンチラ同様、デリケートですので、丁寧な扱いをしなければ、長く使うことができないのです。
現在、野生のチンチラの数は激減しており、ワシントン条約の元、保護されていますので、現在はアメリカを中心にして毛皮用のチンチラを飼育して、毛皮に当てています。
チンチラの毛皮は、肌触りが飛び抜けてよく、インカ帝国の皇帝や貴族の証となったほか、スペインの女王が珍重したように、毛皮の種類の中でも、特に高価な毛皮とされてきました。
高価なだけに、世界中のセレブから注目され、毛皮の宝物という異名さえ与えられております。
毛皮を、身に着けると綿毛が体を包み込むという感触が、何とも魅力的なのです。
そのような、高級感を味わえるチンチラの毛皮を大事に使いたいものですね。
チンチラの毛皮のお手入れ方法?
チンチラの毛皮は、軽量ではあるのですが、皮の厚さが極めて薄いということがあります。
耐久性にやや欠けるともいえるのです。
それに加えて、毛皮にはすべてに当てはまるのですが、変色しやすいという問題があるのです。
それでは、何によって変色するかということを考えたいのです。
皆さんご存知のように、太陽による紫外線が、人間の皮膚にも作用することはご存知であるかと思うのですが、紫外線は一番の大敵なのです。
毛に含まれるたんぱく質が、紫外線を浴びて化学変化を起こすとされています。
前述しましたが、チンチラの毛皮は耐久性がないので、他の毛皮と組み合わせて、商品になる場合も往々にありますので、組み合わされた材質によりましては、変色を引き起こす場合もあるのです。
また、蛍光灯の光にも反応してしまい、変色を起こす可能性もあり得るのです。
光以外で考えられる、変色の原因に、汗・化粧品・香水・食べこぼしなどが挙げられます。
着た後は、清潔な厚めの布を、固く絞って、汚れなどを拭き取り、クローゼット等に収納されることが大切です。
また、ものすごくフワフワとした素材であるので、着ておられると「まあ素敵ね!」と触ってくる方も多いかと思います。
それだけ感触が素敵すぎるくらい素敵ですから。
断るのは大変かと思いますが、あまり触られると手の油がつきますし、傷める原因にもなりかねませんので、ほどほどにしてもらうのも、少しでも長持ちさせる、一つの手段であるとも言えるかと思います。
まとめ
チンチラの毛皮は、スペインの女王が愛用したほど、ハイグレードであり、着心地がよくて、一度手に入れたら、なかなか手放すことができないものであるのです。
着心地の良さは、他の動物には類のないチンチラ独自のものであるのです。
しかしながら、管理が非常に難しく、「破けやすい」という一面があることも事実なのです。
したがって、毎日着こなさないで、今日は、高級感を味わいたいと思った時だけに、着こなして外出されると、余計に引き立ちますし、皆さんからも「好いものを着ておられるねえ!」と注目されることは、目に見えているかと思います。
着こなした後は、管理をしっかりして頂き、少しでも長い間着こなせる努力をして下されば、きっと着こなすあなたを引き立たしてくることでしょう。