動物園で見るアフリカゾウは、いつものんびりしていてあまり活発ではなく、砂浴びや水浴びが好きで、飼育員から与えられた餌をほかの個体と争う訳でもなく、黙々と食べる姿が印象的ではないでしょうか。
ですが、そんなゾウの姿は、私たちが見るほんの一部に過ぎないのかも知れません。
アフリカゾウの性格について調べます。
アフリカゾウの性格
- 温厚で大人しい
動物園で見せている姿が普通のアフリカゾウの姿の様です。
- 頭が良い
鏡や水に映った自分を、はっきりと「自分」と自覚できるともいわれています。
- 穏やか
自分から仕掛けていくことは少ない様です。
- 仲間思い
子ゾウや年老いたゾウ、妊娠したメスなど、弱い個体には労りや手助けの素振りを見せるそうです。
- いつまでも覚えている(執念深い)
群れの仲間に不利な状況(いじめや命が奪われるなど)が訪れると、加害者を覚えていて、仕返しに行くそうです。
- 怒ると手が付けられない
怒りに任せて、目的を達成するまで収まらないともいわれています。
- 発情期には、凶暴化
2か月間ほど続くといわれている様です。
この時の個体の様子は、こめかみ辺りから粘度の高い液が出て、排尿をしながら動き回り、その眼はギラついて見えるそうで、動物園の飼育員でさえ警戒し、止むを得ず、檻で鎖につなぐのだそうです。
アフリカゾウの性格の1つである「仲間思い」と「いつまでも覚えている(執念深い)」ということについては、良いことに対しても確認ができているそうです。
そこには、人間とも強い絆で結ばれたゾウの姿が記録されている様です。
●10年以上の良好な関係を持っていた飼育員を、暴漢に扮した男からかばうため、声を上げて暴漢を追い払い、飼育員に駆け寄った
●虐待から救ってくれた人間が溺れた(と思った)のを見て、川に入り、流される人間を追いかけて川岸まで押しやって助けようとした
●アフリカゾウの保護活動をしている監察官が車でくると、どこにいても嬉しそうに駆け寄り、スキンシップをする
●子ゾウの時から接していると、飼い犬と同じの様に懐いて、安心した様に人間に寄り添って眠る
アフリカゾウが凶暴といわれる事件
・世界中でゾウが加害者として人が命を落とす事故は、飼育中の事故も合わせて1年間で500件以上起きている
・人間に仲間の命を奪われた仕返しに、時間を置いて襲いに行った
・子ゾウの命を奪った村人たちを、次々に襲い、命を奪った
まとめ
本来アフリカゾウは、私たちが動物園などで見る姿が「本来の姿」だということでした。
その様子は、穏やかで大人しく、マイペースで、何時間見ていても飽きず、たくさんの人が癒されているに違いはないと思っています。
ですが、オスの発情期だけは様子を豹変させることも分かりました。
その様子は決して外に出ることはなく、飼育員があえて展示場に出さないからだと分かりました。
もし知ってしまったら、アフリカゾウに対する印象が違ってしまったのかも知れません。
また、調べを進めると、アフリカゾウは記憶力が良く執念深いために、昔から行われている人間による「象牙狩り」を脅威と学習している様で、人間を見るや襲ってくる個体もいるために、生息地では、アフリカゾウと住民の間で険悪な地域もあることが分かりました。
人間とアフリカゾウは、結局は種類の違う生き物ですから何を考えているのかが、お互いに分かりません。
ですが、せめて力(武器)を持つ人間が、野生動物を保護していかなければならないと、改めて思いました。