メガネクマを知っていますか?
顔の鼻筋からあごにかけて白くなっている、とても愛嬌のある顔をしたクマです。
イギリスの絵本「クマのパディントン」のモデルとなったのが、メガネグマだと言われています。
今回は、メガネクマの生息地について紹介します。
メガネクマの生息地は?
メガネクマは南米に棲む唯一のクマで、ベネズエラ西部やコロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビアなどに分布しています。
主に標高1800~3300mにある雲霧林に生息していますが、草原やサバンナにも生息しています。
メガネクマは体長120~200cmで、体重はオスが130~200kg、メスが35~60kgです。
メスはオスに比べてとても小さい個体が多いようです。
目の周囲や、喉の回りに白くなっているので、個体によってはメガネをつけているように見えるためメガネクマと名前がつきました。
メガネクマは大変木登り上手で、木の上のヤシの実を食べたり、巣穴も樹洞を利用したり、場合によっては木の枝を集めて樹上15~30mの所に巣を作ることもあります。
夜行性なので昼は巣穴や大木の下で休んでいる事が多いようです。
食性は雑食で、主に果実を食べ、木の葉や昆虫類、小型の哺乳類なども食べます。
冬眠などはすることはなく、飼育下での寿命は20~25年と言われていますが、35年生きた記録もあります。
性格は温厚で、よほどの事がない限り、人を襲ったりはしません。
人との接触をできるだけ避け、すぐに木に登ってやり過ごすようです。
しかし、自分に危害が加わる可能性があると力を発揮します。
牛を一撃で倒したこともあります。
メガネクマは、絶滅危惧種に指定されています。
南米の限られた地域にのみ生息するため、元々少ないところに生息地の開発、毛皮や肉目的の狩猟などの影響を受けたためです。
農作物を荒らすため駆除される事もあるようです。
まとめ
クマといえば、ホッキョクグマやパンダが人気で有名ですが、こんな可愛いクマがまだ他にもいるのですね。
メガネグマには、日本の動物園では横浜ズーラシア、大阪天王寺動物園、名古屋東山動物園で会う事ができます。
お近くの方は是非一度会いにいってはいかがでしょう。