マーラはげっ歯目テンジクネズミ科に分類されるネズミの仲間です。
世界最大のネズミと呼ばれるカピバラに次ぐ大きさで、見てすぐにネズミとは到底思えません。
その姿はとても可愛く、一目で魅了されることでしょう。
そんなマーラは日本では数か所の動物園で会うことが出来ますが、もともとはどこに居たのか?
生息地についてお話します。
マーラの生息地はどこ?
南アメリカのアルゼンチンやパラグアイ、ボリビアなどに生息します。
基本的にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスを中心とした草原地帯であるパンパが住処と言われています。
このパンパは、牛や羊の牧畜が行われており、それに適した草が自生しています。
小麦やとうもろこしの栽培などが盛んで、農牧業の中心地。
降水量500㎜を境にして、東部の湿潤パンパと西部の乾燥パンパに分けられます。
また、マーラはアルゼンチン北西部に分布していて、生息している地域名から「パタゴニアマーラ」とも呼ばれ、アルゼンチンの固有種でもあります。
昼行性で小さな群れで行動し、夜は地面に自ら掘った穴、もしくは他の動物が掘った穴に入り休みます。
オスとメスのペアが出来ると、一生解消されることはなく、オスはメスに従うように行動します。
繁殖期や食物が豊富なところでは、大規模な群れを形成する場合もあります。
その大きな草原で、走る事の得意なマーラは肉食動物に狙われたときには、巣穴に逃げず走ります。
最高速度はなんと時速50㎞にまで到達することも。
跳躍するように走行しますが、その姿の通りジャンプ力もあり約1.5mの高さにまで飛ぶことが出来ると言われています。
まとめ
広大な温帯草原で暮らすマーラ。
その環境もあってか、とても大人しく温厚な動物です。
そんなマーラの現状は準絶滅危惧種に指定されており、減少が懸念されています。
絶滅危惧種に指定されないよう、種を維持することが大切ですね。
日本では飼育可能ですが、飼いやすい性格であってもやはり野生の動物なのでしつけは出来ません。
安易にペットにはせず、動物園へ会いに行き触れ合いましょう。