キリンの特徴と言えば、あの長い首です。

あの首によって、他の草食動物の届かない高い位置にある木の葉や枝を積むことができます。

どのようにあの首を維持できているのか、長さゆえに不都合はないのか、などと疑問は後を絶ちません。

キリンの首の仕組みについてお話しいたします。

構造は複雑?キリンの首について

キリン 首 構造 曲がる 骨折

もともとキリンの首は長くありませんでした。

その昔、森林からサバンナのような広野へ移住するようになると、遠くを見渡せるようにしたり、地に膝を折らずに水が飲めるようになる必要がありました。

首が長くなったのはそのような必然的な進化と見受けられます。

キリンの頚椎は人間と同様7つです。

あれほどに長く太い首ですから、一つ一つの骨はとても大きく丈夫です。

キリンの首はどのように曲がるの?

キリンの首は大きな頚椎で出来ていますが、それらを器用に動かし、衝撃や伴うケガが大ごとにならないために強靭な筋肉や靭帯で支えられています。

また、キリンは首につながる肩が大きく隆起し、これも頭部と頸部を支え、運動しやすいように働いています。

このような器官がいかなる動作の負荷をも和らげています。

また、頸部の静脈には弁が備わり、血液の逆流を防いでいるので立ちくらみや血圧のトラブルなく動けます。

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キリンの首が骨折したら治るの?

どの動物でも首は要の器官です。

心臓と脳を結ぶ大事なパイプラインですから、首を骨折するとさまざまな症状を引き起こします。

折れた部分が変形するに伴って筋肉や神経にダメージが加わり、運動に支障が起こります。

そのまま骨折が放置されると、血液の流動も滞り炎症を起こして患部の壊疽や呼吸困難に陥り命を落とす原因となります。

しかし、骨折して首が変形しても幸い命を取り止めるキリンもいます。

また飼育の場では、転倒や喧嘩で骨折したキリンにギプスを施し固定し、完治を目指すケースもあります。

まとめ

動物はみな、生活の便宜や保身のために備わった機能とともにその環境に応じた生活を送っています。

キリンも同様、です。

必ずしもその器官が万全ではなく、不慮のアクシデントには抗えない場合もありますが、それでも野生の動物は日々逞しく生き続けるのです。

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