生まれたばかりのホクリクサンショウウオの幼生。
大人になるまでの幼生の成長は気になりますよね。
今回お届けするのは、ホクリクサンショウウオの幼生の成長についてです。
ホクリクサンショウウオの繁殖から産卵まで
ホクリクサンショウウオは、雪解け時期の2月頃から8月くらいにかけて繁殖期に入るといわれています。
繁殖期になるとオスの縄張り意識が強くなりはじめるんです。
体が大きいもの、強いものがより良い条件の場所を獲得し、お気に入りのメスをゲットするようです。
繁殖場所は、卵を産みやすい倒れた木の下や落ち葉や木の枝、木くずなどの堆積物が豊富な場所や、水の中の石や岩場などを選ぶといわれています。
繁殖に成功すると、抱卵したメスが卵が天敵や大人のホクリクサンショウウオに食卵されないよう、産卵場所を吟味して産卵するようです。
ホクリクサンショウウオのメスは、一対の卵嚢という袋状のものを産み、その中には、70個ほどの卵が入っているといわれています。
これが、ホクリクサンショウウオの卵なんです。
ホクリクサンショウウオの幼生の成長
ホクリクサンショウウオの幼生は、春先から夏にかけて産卵するといわれ、およそ30日から60日ほどで孵化し誕生を迎えるといわれています。
誕生したばかりの幼生は、しばらくは幼生のままですが、秋ぐちには変態して幼体になるといわれていますが、個体差により、幼生のまま越冬をし春先近くに変態して幼体になるともいわれているんです。
ホクリクサンショウウオ幼生の間は、水中で生活し、水中にいる小さな節足動物やプランクトンなどを食べ成長し、幼体になって上陸し大人のホクリクサンショウウオと同じように山の中で生活するといわれています。
ホクリクサンショウウオが孵化から成体になるまでは、時間がかかるといわれており、およそ4年から6年くらいかかる個体もいるといわれているんです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ホクリクサンショウウオの幼生の成長についてご紹介しました。
ホクリクサンショウウオは、幼生を経て幼体になりやっと陸地に上がることができるんですね。
そして、大人のホクリクサンショウウオになるには数年間もかかるということがわかりました。
大人になるまでの道のりが長すぎることも、絶滅危惧種になる理由なのかもしれませんよね。