私たち人間は利き手というものがあります。
利き手とは左右にある手で優先的に使う手のことを言い、反射的に使っていたり、自然とどちらかを使っていたりすることです。
そして利き手は私たち人間だけでなく他の動物にもあるそうなのです。
その中でもホッキョクグマはほとんどが左利きだというのです。
理由は何故なのでしょうか?
ホッキョクグマの左利きの理由とは
ホッキョクグマのほとんどが左利きだという説があるのです。
この説は、ホッキョクグマを狩って食用にするイヌイットの観察によるもので、イヌイットの話によると、ホッキョクグマの緊急時における行動において左前足の方が右前足より先に動く。
つまり、左手が先に動き、後から右手が遅れて動くと言っているのです。
このことから、優先的に先に動く左手を根拠に、ホッキョクグマは左利きだろうと言われているのです。
この説は有名で、欧米では広く知られています。
狩猟ハンター達がホッキョクグマを狩る際には、まず左手から狙うと決まっているようです。
そしてなぜかほとんどのホッキョクグマが左利きだろうとも解釈されています。
ところが、ホッキョクグマについて専門的に研究している研究者たちによると、ホッキョクグマの足を観察したら左前足より右前足の方がはるかに傷跡が多いことを発見したのです。
このことから、ホッキョクグマは捕食の際や普段の行動についても左手より右手の方が優先的に使っていると判断し、ホッキョクグマの利き手は右手だと主張したのです。
研究者とイヌイットの説は正反対という結果になりました。
さらに、長年ホッキョクグマの観察、研究を続けている研究者によると、左手も右手も同じように使っていると言います。
ホッキョクグマには人間にあるような利き手というものは存在しないと主張しています。
まとめ
ホッキョクグマには左手が利き手だと主張するイヌイットと、右手が利き手だと主張する研究者、そもそも利き手は存在しないと主張する研究者がいます。
噂では左手が利き手だと言われていますが、根拠は何もありません。
これから研究が発展して新しい発見が見つかると良いですね。