動物学者の本川達夫さんは、その著書「ゾウの時間 ネズミの時間」の中で「時間は体重の1/4乗に比例する」おっしゃっています。

ここでいう「時間」には寿命が含まれます。

つまり体重が16倍になれば、時間は倍になるということです。

一般に大型の動物は長寿命が多く、例えばアフリカゾウの寿命は6,70年と言われています。

では世界最大の陸生肉食動物のホッキョクグマは、何年くらい生きるのでしょうか?

今回はホッキョクグマの平均年齢と、それは人間に換算するとどれくらいなのかを紹介します。

ホッキョクグマの寿命は?

ホッキョクグマ 寿命 年齢 人間

ホッキョクグマの平均寿命は、野生で25~30年、飼育下で24年といわれています。

飼育下では、どうしても年中北極の環境を作り出す事ができないので野生の方が長いと言われています。

それでも長生きした飼育下でも長生きしたホッキョクグマもいます。

例えば、カナダの動物園では、42歳という高齢までいきたホッキョクグマが確認されており、国内でも34~36歳くらいまで生きたホッキョクグマもいます。

又、ホッキョクグマは飢餓状態に強いといわれており、300kだった個体が次には90k位までやせても、その後エサにありつけば、1年後には、400k位までに成長していたという報告もあります。

そのような過酷な環境に耐える力がホッキョクグマにはあるのです。

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人間に換算すると?

ホッキョクグマの年齢は妊娠期間や、性成熟、動物園で最高齢データから、人間年齢換算していくと、24年で大体74歳くらいになります。

野生のホッキョクグマの年齢で30年生きているとすると、80歳以上ということになります。

野生の方が環境要因のストレスが少ないとはいえ、生まれた時や幼少期を無事に乗り切ってくれれば、長生きするようです。

インドゾウも、平均寿命が人間に換算すると80歳くらいですから、やはり体が大きいと長生きするようです。

まとめ

ホッキョクグマの寿命について紹介してきました。

人間には過酷な環境でも、生まれ育った地域ではその生命力の力強さを感じます。

又、様々な影響で、1970年代には5000頭位まで減少したホッキョクグマですが、数々の保護政策で今は20000~25000頭位まで回復しています。

しかしながら、地球温暖化で一部地域では数を減らしていると言われています。

一刻も早く対策を打たないとホッキョクグマだけでなく、我々人間も大変なことになります。

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