ホッキョクグマはほぼ純然たる肉食系動物です。
野生のホッキョクグマは、北極圏にすむ各種のアザラシが主食です。
魚類や鳥類やその卵、イッカクやシロイルカなどの哺乳類、あるいはクジラの亡骸などを食べます。
時には、自分より大きなセイウチを襲うこともあります。
基本的に生肉が好物ですが、動物園ではどのようなエサを与えているのでしょうか?
今回は、動物園でのホッキョクグマのエサや飼育方法について紹介します
動物園でのホッキョクグマのエサやりや飼育って?
動物園でのホッキョクグマのエサは肉食動物ということでやはり肉が主になります。
とはいっても野生のときのように生きているアザラシを与えるわけにはいきません。
そこで動物園では、牛肉や、鶏肉、馬肉などをあげているようです。
あまり知られていませんが、肉食動物用のソーセージというのもあります。
又、魚もよく食べます。
ホッケやニジマス、サバ、アジなどを食べます。
生きたコイを離し、狩猟させて食べさせている動物園もあります。
肉食系動物であるホッキョクグマですが、植物系をまったく食べないわけではありません。
動物園では栄養バランスも考えて、野菜類もあげています。
トマトやスイカ、白菜などを食べます。
スイカは大好物、と言う個体も結構いるようです。
面白いのはサツマイモとにんじんでしょう。
サツマイモはゆでたり蒸したりしていないと食べないようです。
逆ににんじんは生でないと食べないようです。
えさの量は?
ホッキョクグマのエサの量は、他の動物と同じでその体重や大きさによります。
野生のホッキョクグマが仮に300kぐらいだとすると、この状態から痩せないと言う事を前提とした場合、大体1日11k位でしょうか。
札幌円山動物園では、220kの個体に一日7k位のエサを与えているようですので、体重で比例計算すると野生よりも少し少ないくらいです。
狩猟などをしないのでこれくらいなのかもしれません。
まとめ
ホッキョクグマのエサですが、多くの動物園でエサやりを公開しています。
ホッキョクグマのエサを食べている様子はとでも微笑ましいものがあります。
中には、ホッキョクグマの特徴を生かすよう、工夫してエサをあげている動物園もありますので、行ってみると楽しいのではないでしょうか?
一方で忘れてはいけないのは、ホッキョクグマの今の境遇です。
温暖化の影響で数が減っています。
その事も考えながら、動物園へ足を運ぶとより愛しさが増すかもしれませんね。