飼育ケージはチンチラの住居であり、安心できる隠れ家でもあります。
そんなチンチラの我が家ですから、飼い主さんは清潔で安全なケージを与えてあげたいですね。
普通に暮らせる環境を整えていても、思わぬことで病気になったりします。
それはやはり人工的な環境であるための弊害でもあります。
いつの間にか出来てしまう、チンチラの足裏の潰瘍とはなんでしょうか?
チンチラの足裏にできる潰瘍とは?
足裏の潰瘍とは、文字とおりチンチラの足の裏にできる潰瘍です。
症状はさまざまですが、特徴があります。
後ろ足が比較的に潰瘍が出やすく、足の裏の皮膚が赤みを帯びて腫れてくる。
かかとに相当する部分の肉球に、膿瘍が出来て歩行困難になる。
さらに歩行の際に膿瘍から出血をします。
放置すると足の形そのものが変形しますので早期の治療が必要です。
原因はなに?病気ですか?
原因はケージの床です。
メッシュ金網の床になっている飼育ケージなどが原因です。
もともと高山に生息していましたから、崖をよじ登るなどに適した足をしています。
足の骨格そのものが、平面で立つには不向きな構造になっているのです。
そこに、自身の体重で負荷がかかり潰瘍を発症してしまうのです。
膿瘍が出来てしまうのは、むしろ足の骨の変形を防ごうとするからだの防衛です。
治療方法は?
すぐにげっ歯類が治療できる動物病院で、診察を受けてください。
足の骨に異常がないか、レントゲンで診てもらいます。
膿瘍は潰瘍の雑菌を閉じ込めた体の反応ですが、放置すれば足の骨に影響を与えます。
抗生物質の投与、足のバンデージ保護をします。
場所が足ですので、チンチラは嫌がってバンデージを剥がそうとします。
お医者様とよく相談して、チンチラのストレスを最小限にする治療をしましょう。
治療後は再発防止の為にもケージの床を変更してください。
木材チップやチモシーが良い床材として推奨されています。
まとめ
管理のしやすいケージであることは、日々の世話や掃除にとってもいいことです。
しかし、販売されているケージが必ずしもチンチラの健康に寄与するとは限りません。
すばしこく、しかも激しく動くチンチラです。
住まいの環境を整え、安全で快適なケージ作りがチンチラの足を潰瘍から守ります。
飼い主が楽をすることで、チンチラの健康が害されることのないようにしたいものです。