世界では、種の近いもの同士の交配が行われている例があります。

例えば、ライオンとヒョウの間のレオポン、トラとライオン間のライガーなどが交配されています。

それでは、類人猿同士であるチンパンジーとボノボ、あるいはゴリラとの交配は可能なのでしょうか?

今回は、チンパンジーとボノボやゴリラとの交配について紹介します。

チンパンジーとボノボの交配は可能なのか?

チンパンジー ボノボ ゴリラ 交配

そもそも交配が可能とはどういう事なのか、をまず考えてみましょう。

交配とは生物の雌雄が掛け合わさって次の世代ができる事を言います。

基本的には種をこえての交配はできません。

なぜなら、卵細胞の回りにはゼリー層が取り巻いていて、連鎖というIDを持っています。

これは全て生物で異なっています。

卵細胞の連鎖は同じIDをもつ同じ種の体液しか、溶かすことができないのです。

よって種が違う場合は、自然界での交配はない、ということになります。

チンパンジーの種は“チンパンジー”、ボノボの種はやはり“ボノボ”なので、この2種間での交配はない、ということになります。

冒頭にあげたライオンとヒョウなどの交配は、人為的に卵細胞のゼリー層を溶かして接合させたものになります。

このようにして生まれてきた生物には、繁殖能力が備わっておらず、1代限りの生物ということになります。

但し、最近の遺伝子情報の調査で、過去人の祖先とネアンデルタール人が交配していた事実がわかってきたように、数十万年前にはボノボとチンパンジーも交配していた可能性があります。

本来なら大河を挟んで、別の場所に生息していた、チンパンジーとボノボですから、交配はないと考えられてきましたが、その障壁を何度も超えて交配していた形跡があります。

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チンパンジーとゴリラの交配は可能なのか?

ゴリラはゴリラ種なのでボノボと時と同様に、チンパンジーとゴリラの交配もできないと考えられます。

こちらの方は遺伝子情報としても、過去に交配があったという事実は確認されていません。

まとめ

類人猿同士のチンパンジーとボノボ、ゴリラ間でも種がちがうと交配は基本的に無理だという事がわかりました。

しかし、ひょっとしたら、ゴリラは無理でもボノボはできるようになるかもしれません。

もちろん、今でも人為的には可能なのかもしれませんが、できれば自然の流れに任せた方が良いような気がします。

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