アマミノクロウサギとはどんなウサギなのでしょうか?
またペットとして飼育するにはどうなのでしょうか?
アマミノクロウサギは隔離された場所で独自の進化をしてきた固有種です。
また特別天然記念物にも指定されていて、別名「生きた化石」とも呼ばれているとても大切なウサギです。
さらには、鹿児島県奄美市の公式キャラクター「コクトくん」の元にもなっています。
コクトくんは、アマミノクロウサギが妖精として生まれ変わったそうで、お腹には白い腹巻を巻いています。
コクトくんのキャラクターグッズなども販売されていて、人気が高い事がうかがえますよ。
そんなアマミノクロウサギに、ウサギ好きな方はもちろん、動物好きな方もとても興味が湧いてきたのではないでしょうか?
さて、アマミノクロウサギは飼育できるのでしょうか?
また飼育できるとしたら、飼育に向いているのかどうかも気になりますよね。
彼らについて少し詳しくみていきましょう。
アマミノクロウサギの飼育について
アマミノクロウサギの飼育は、種の保存・保護を目的とした一部の有職者のみに限られています。
日本の固有種としてとても貴重で、特別天然記念物にも指定されているうえ、生息数がかなり減少しているため、今では絶滅危惧種となっています。
そんなアマミノクロウサギを守るためにのみ、有職者の方が動物園などの施設で飼育、繁殖をする試みがされようとしています。
かつて鹿児島県内の動物園で、過去にアマミノクロウサギの飼育、繁殖に成功した例があるようです。
そのウサギは残念ながら亡くなってしまいましたが、現在では怪我で保護された個体を治療し、完治した後は野生へ返されているようです。
野生のアマミノクロウサギは植物食で、主に草や木、樹皮などを食べているそうです。
またとても長い巣穴を持ち、繁殖の際には子ウサギと自分用の巣穴を別に掘って作る習性があるので、飼育できたとしても、飼育に向いているとは言えないかもしれませんね。
飼育下ではイゲシ、オオタニワダ、野菜の葉、サツマイモやバナナなどの果物を食べた例があるようです。
また野生での繁殖は一年を通して行われているそうですが、それでも生息数が増えていないのは、彼らを取り巻く環境がとても厳しいのでしょうね。
まとめ
アマミノクロウサギの飼育について、彼らの生態も含めて少しだけご紹介してきました。
日本の固有種なので、なんとか種の保存に成功してくれるように願うばかりです。
また彼らをとりまく環境について私達も少し考えていきたいですね。