ダイトウオオコウモリは1973年に天然記念物に指定されたオオコウモリの一種で、沖縄の一部にしか生息していません。
とても貴重な生物なのですが、現在その生息数が減り続け、絶滅危惧種にも指定されています。
国内に生息しているオオコウモリの中では、一番美しい外見をしているそうですよ。
さてそんなダイトウオオコウモリは、実際のところどんな生活をしているのでしょうか?
彼らの生態について調べてみましたので、ちょっとずつまとめていきたいと思います。
ダイトウオオコウモリの生態は?
ダイトウオオコウモリは、南西諸島や台湾に住むクビワオオコウモリという食果性コウモリの亜種で、沖縄県の北大東島と南大東島にしか生息していません。
ほとんどのコウモリと同じく夜行性で、昼間は林や森など木が多く生えている場所で高い枝にぶら下がって寝ています。
日が暮れると今度は活発に飛び回ってエサを探し回ります。
ダイトウオオコウモリの食事は木の実や果実、若くてまだ柔らかい葉の汁などです。
それらを口に入れて汁を吸ったあと、小さな塊状に押しつぶしたものを吐き出します。
現地では、沖縄の街路樹に多いガジュマルやフクギ、モモタマナなどの実を食べにやってくる姿も多くみられるそうですよ。
またダイトウオオコウモリに会えるかもしれないナイトツアーなども開催されています。
日常的に夜間の活動時間帯には騒がしい鳴き声が聞かれますが、5-6月の繁殖期にはいつも以上に騒がしくなるようです。
ダイトウコウモリは一度に一匹しか出産しないようですが、さらにその出産率は約30-50%とかなり低めです。
ダイトウオオコウモリが絶滅の危機にまで追いやられている原因として、島の開発などによる彼らの住処減少や、増えてしまったイエネコによる被害だと言われています。
まとめ
ここまでダイトウオオコウモリの生態についてご紹介してきました。
肉食性ではないフルーツを主食とする平和的なコウモリが、この日本にも存在している事が意外だったかもしれません。
それと同時に、絶滅の危機に瀕していて日本の中でも大東島にしか生息していないこの貴重な生物を、ぜひ守っていきたいと感じました。