天然記念物に指定され、沖縄諸島と奄美大島にしか生息しない希少なイモリの「イボイモ」リは、恐竜の祖先?!ゴジラみたい!?と言われるような外見をしています。
そんなイボイモリは、一体何を食べるのでしょうか?
イボイモリの特徴
イボイモリは、全身黒褐色で全長16㎝ほどのイモリです。(足と尻尾の裏、肋骨の先はオレンジ色)。
名前にあるように、体にイボのような突起があるのが特徴ですが、特に顕著な突起は盛り上がった脊柱と飛び出たようになっている肋骨です。
それらの突起と体色から「まるで恐竜」「ゴジラみたい」と言われます。
イボイモリの飼育について
イボイモリが食べる餌の前に、イボイモリの飼育について。
イボイモリは、上記のように沖縄諸島と奄美大島にしか生息しないイモリですが、沖縄県では1978年に、鹿児島県では2003年に天然記念物に指定され、現在では採取することは禁止されています。
ただ指定される前に採取、飼育されていたものはその対象にはならず、繁殖させた個体に対しても規制はないようですが、そのような個体は生息地に放してはいけない、譲渡、販売もしないでくださいと呼びかけられています。
一旦飼育下に置かれた個体が野生下で生きることは難しく、採取された場所の情報が確実でないことから、その個体が「外来生物」になってしまうこともありえるからだそうです。
イボイモリの餌は?何を食べるの?
イボイモリは、日の当たらない森林や池、沼などに生息し、ミミズ、ワラジムシ、陸棲の巻貝、クモ、トビムシなど食べます。
飼育下のイボイモリの餌には、ハニーワーム、ワラジムシ、ミミズなどの活餌が主な餌になります。
イボイモリは動作がゆっくりなので素早く動き回る餌は食べることができません。
まとめ
沖縄諸島と奄美大島にしか生息しないイボイモリは、沖縄県と鹿児島県から天然記念物に指定されていますが、現在は絶滅危惧種にも指定されている貴重な動物です。
土地開発などによってイボイモリの生息地が減っていることに加え、毒を持たず、動きの遅いイボイモリはマングースやアメリカザリガニなどの外来種に捕食されることも生息数の減少に繋がったようです。
そんなイボイモリが野生下で捕食する動物も、やはり動きの遅いミミズなどです。