シロサイはサイ科・シロサイ属に分類される種類の大型のサイで、南アフリカ共和国に生息しています。
彼らのツノを目的とした乱獲などが原因で頭数が激減し、現在、準絶滅危惧種とされています。
シロサイの亜種として、ミナミシロサイとキタシロサイというサイも存在していました。
厳密にいえば、ミナミシロサイは今でもかろうじて生息しているものの、キタシロサイの方は現在メスが2頭しか生存しておらず、もうオスは1頭も存在していません。
事実上の絶滅ということです。
とても切ないことですね。
さて話が少しそれてしまいましたが、シロサイの名前の由来って何なのでしょうか!?
体の色が白いのでしょうか?
それでは、その名前の秘密に迫ってみたいと思います。
シロサイの名前の由来は?
まずシロサイは本当に白い色をしているのでしょうか?
その答えはノーです。
体の色は薄い灰色をしています。
では一体なぜ、シロサイと呼ばれるようになったのでしょうか?
ますます謎が深まりますよね。
その答えはシロサイの口の形に隠されているようです。
シロサイは地面に生えている草をむしり取るようにして食事をするのですが、特に好き嫌いせずに色々な草を食べます。
そのため口が広い方がより適していることで、唇の形が四角く幅が広くなりました。
その形からはじめ幅広という意味のワイドと呼ばれたそうなのですが、それをホワイト(白)と聞き間違えた事が発端だと言われています。
アフリカに住んでいるサイのなかには、別の種類でクロサイというサイもいます。
そのサイも体の色が黒いわけではなく、シロサイと同じようなグレー色をしています。
では、なぜクロサイと名付けられたのでしょうか?
それはシロサイと同じくなんとも適当な理由で、シロサイと区別するためホワイトの反対色であるブラックを採用し、それでクロサイと呼ばれるようになったのだそうです。
シロサイもクロサイもなんだか紛らわしい名前ですね。
彼らの本当の色を知らないと確実に誤解してしまいそうなネーミングです。
まとめ
ここまでシロサイの名前の由来についてご紹介してきました。
ちょっと拍子抜けしてしまうような理由でしたが、なんとも面白かったです。
シロサイ以外にも、名前と外見が一致しない生き物がたくさんいるかもしれませんね。