皆さんは、カバの鳴き声を聞いたことがありますか?
動物園で聞いた方もいるかもしれませんが、鳴き声、と言われてすぐに思い出せるでしょうか。
例えばお子さんに聞かれたときに、「カバはこんな鳴き声なんだよ~!」って、答えられないのでは?
そもそもカバに鳴き声はあるのか、なんて思ってしまうくらいカバの鳴き声はイメージが湧かないですよね。
実は、カバは様々な鳴き声によってコミュニケーションをとる、とても賢い動物なのです。
それでは、カバの鳴き声について見ていきましょう。
カバって鳴くの?その鳴き声とは?鳴く時って?
カバの鳴き声は、そのときのカバの状態や様子によって変わります。
カバは昼間、湖や川、沼などの水辺で暮らしていますが、メスが数十頭いる中に、最も強いオスがリーダーとなり群れを率いています。
リーダーのオスは自分の存在をアピールするときに、ムームーという声で鳴きます。
ここは自分の群れだと、主張しているのでしょう。
オスの場合、リーダーの座をかけて闘うときや、縄張り争いをするときは、低く太い声で鳴き、吠えたりもします。
メスの場合、発情期になると鳴くことがあります。
またオス、メスともに天敵に襲われたときなどは、馬のようないななき声をあげます。
他にも、連続してブーブーと鳴くときもあります。
大きな体で鳴く声は、迫力に満ちて辺りに響き渡ります。
そして、カバは水に潜っているときには、鼻をならしてコミュニケーションをとっています。
カバは、最近の研究で、祖先をたどればクジラと非常に近い関係にあったということが、わかっています。
そのため、クジラと同じような能力が残っているのです。
状態によって鳴き声を変えるなんて、カバはとても豊かな感情表現をする動物なのですね。
まとめ
いかがでしたか?
カバの鳴き声について、お子さんに聞かれても、これで胸を張って答えられますよね。
カバは様々な行動によって、鳴き声を変えるということがわかりました。
低く太い声で鳴くばかりでなく、馬のような声やブーブーという声など、その時々で違った声でアピールしているのです。
陸上にいるときだけでなく水中でも音を出して、カバ同士がコミュニケーションをとっています。
水辺でゆったりと、静かに過ごしているイメージとは違って、実はとてもにぎやかに暮らしているのではないでしょうか。