カバが寝ている姿を見たことがありますか?

私たちがカバを見る機会はテレビなどの映像で見るか、直接見るにしても動物園ですよね。

その時に見られるカバはほとんど水の中にいますよね。

そう、カバは一日中水の中で過ごしています。

陸に上がるのは、夜間に主食の草を食べに行くときだけです。

水中で過ごすとはいえ、カバは哺乳類で草食動物です。

水の中で呼吸できるわけでも魚を食べるわけでもありません。

では、なぜカバは生活のほとんどを水中で過ごすようになったのでしょうか?

そして、寝るときはどうしているのかを見ていきましょう。

カバって、水中で寝るって本当!?

カバ 水中 寝る

カバが水中で寝るということを知っていますか?

本来、草食動物は陸上で暮らすものだと思いますよね。

でも、カバは生活のほとんどを水中で過ごし、さらに水中で寝るというのです。

その理由は、ライオンなどの肉食動物から身を守るためです。

ライオンは水に入りたがりませんから、カバは日中のほとんどを水中で過ごし、寝る時までも水中なのです。

食事をするときだけ、陸地に上がります。

そのため、カバは水中の暮らしに適した体になっているのです。

例えば、カバの顔は耳と目と鼻が一直線に並んでいます。

これだと、水面に顔を出すときに少ない範囲だけで済むからです。

ちなみに、ワニも同じ顔の作りになっています。

加えて、カバの鼻は内側の筋肉が強いので、水中に潜る時に鼻の穴をしっかりふさぐことができます。

だから、寝ていても決して溺れることはありません。

そして、寝ているときは、呼吸のために約90秒に1回、水面に鼻を出すのです。

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カバって、水中では目を開けているの?

一日の大半を水の中で過ごすカバは、潜水がとても得意です。

足の指には水かきが付いているので水中で素早く動くことができます。

潜水時間は通常1分ほどで、最長5分まで、潜っていられます。

潜水時に溺れないよう、鼻はしっかりとふさぎますが、目に関しては潜るときも泳ぐときも目を開けています。

人間みたいにゴーグルは必要ないのですね。

まとめ

肉食動物に狙われるのは、草食動物の宿命ですが、草食動物それぞれの種がそれらの襲撃から身を守る術を身につけてきたのです。

カバに関しては陸地から水中に生活の拠点を置き、そこに適した体に進化してきました。

足に水かきがあること、顔のパーツで目、鼻、耳が一直線になっていること、水中で鼻を塞げ、目は開けたままにできることなど、これらのおかげでカバは水中で寝ても溺れず、一日のほとんどを水中で暮らせるのですね。

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