チンパンジーと人間が似ている、チンパンジーは人間の次に賢い、知能が高いなどとよく人間と比較されているチンパンジーですが、見た目や知能もさることながら、もっと奥のDNAではどうなのでしょうか?
そもそもDNAとは簡単にいうと遺伝子というものです。
この遺伝という言葉はよく聞かれていると思いますが、生きているものすべてがこのDNAを所持しています。
ただ人間すべてが同じDNAというわけではなく、顔や性格、体質、くせなどもお父さん、お母さん、そのまた先祖からの遺伝であるといわれています。
人間の子供が人間であるのもこのDNAが存在している理由と思われます。
人間のDNA
人間の歴史をたどると今でこそ文献や書籍などに残された文字だけでなく、遺伝子の中にもその歴史が存在しています。
まだ解明されていない出来事は多数ありますが、遠い過去から地球の環境、気温、天候はもちろん、さらには伝染病などの病から生き延びるためにその都度、人間は必死に進化を遂げています。
では、人間のDNAについて詳しく見てみましょう。
DNAはつまり遺伝子という話をしましたが、DNA=遺伝子ということではありません。
DNAとは物質のことで、遺伝子とはそのDNAの鎖が所持する遺伝情報のことです。
人が所持する遺伝子の数は個人個人に差がありますが、現状の段階では約2万2千個と考えられています。
昔では10万個だとも言われていましたが、ヒトゲノムの解読の結果、約2万2千個と落ち着きました。
チンパンジーと人間のDNAは似ている?
人間とチンパンジーのDNAは99%一致するといわれていますが、はたして本当なのでしょうか?
人間とチンパンジーが別の種族に分かれたのは今から600万年前から800万年前だといわれています。
別の種族に分かれてからもそれぞれ進化を遂げ、遺伝子情報が変化してきました。
また人間の染色体の数は23対に対し、チンパンジーは24対と生きていく上でそれぞれ進化を遂げたといっても過言ではありません。
人間にはあって、チンパンジーにはない遺伝子があるのもまた事実でありますが、それ以外はほとんど同じとされています。
まとめ
人間やチンパンジーがその姿、形、性格がそれぞれ違うのも、命をつなぐための大切なものであると思われます。
また、DNAとはその種族が生きてきた歴史を刻んで、いまを記録していっているのではないでしょうか。