チンパンジーは、人間と最後に分かれた種族といわれています。
ですから、遺伝子的にはわずかに2%程しか違わないそうです。
それほど人間に近いチンパンジーですが、どこでこんなにも大きく分かれてしまったのでしょう。
これからチンパンジーの染色体について調べます。
染色体とは
一般的に知られる染色体の意味
私たちが良く知っている「染色体」とは、「私たちはみんな、お父さんから半分と、お母さんから半分の染色体をもらって、全部で46本、23組あります」というアレですよね。
ですがそれは、私たち人間の場合であり、人間だからこそ「44本の通常の染色体(常染色体)」と性別を決める「2本の性染色体(X染色体、Y染色体)」を合わせて46本、23組という意味になります。
染色体の並び順
教科書などでは、「1番短い染色体=1番染色体」、2番染色体、3番染色と短い方から番号が振られ、並んでいると思います。
そして、23番目に「X染色体」と「Y染色体」があるでしょう。
この染色体を調べることで、「親子関係」や「身体的な異常の有り、なし」が判明するということです。
チンパンジーの染色体
チンパンジーの場合は、人間の染色体と数が違うといわれています。
チンパンジーの染色体の数は、「X染色体」と「Y染色体」を入れて48本、24組とのことです。
人間よりも2本多いといわれるのは、人間の2番染色体が12番染色体と13番染色体に分かれているからだということです。
染色体が変化した
チンパンジーの染色体とゴリラの染色体を比べた場合、どちらも48本、24組だそうです。
そのことから、「チンパンジー」と「人間」に種族が分かれた時、チンパンジーなどの種族の12番染色体と13番染色体が、混ざり合って「1つの染色体=2番染色体」になったと考えられている様です。
染色体の重要性
チンパンジーにも決まった染色体の形と数があることで、人間と同じ様に染色体を調べれば「親子関係」や「身体的な異常の有無」が判明する様です。
この48本、24組の染色体は、「チンパンジー同士の子どもが、チンパンジーとして生まれる」ために、とても大切な数だということです。
まとめ
人間にも染色体がある様に、チンパンジーにも染色体はありました。
これは当たり前のことですが、注目するポイントは、「チンパンジーは人間よりも2本多く、48本、24組である」点でした。
「チンパンジーの子どもがチンパンジーとして生まれること」、この同じ流れの連鎖を可能にしているものが染色体であり、「親子関係」や「身体的な異常の有無」を教えてくれるのも染色体であることが分かりました。