イヌ科の動物で群れをなして生活する社会構造が人間ととても似ているリカオン。
大きな丸い耳にまだら模様はとても目を引き、もしペットとして飼うことができたら・・と考える方がいるかも知れません。
では実際、リカオンを飼育することができるのかを調べてみたいと思います。
リカオンをペットとして飼うことはできる?
結論からお話をすると、基本的にはリカオンをペットとして飼育することは残念ながらできないと考えられます。
その理由はリカオンは生息数が減少、国際的にも絶滅危惧種として指定されているからです。
しかし飼育すること自体は法律上、違法だったり禁止されているわけではなく、飼育の許可を取ることができれば、飼育は可能です。
その際はお住いの都道府県にも許可を取る必要がありますので、問い合わせする必要はあります。
体長も大きくなっても1mほどで体重も25キロ、日本の中型犬とほぼ同じくらいの大きさですね。
とはいえ実際のところ、絶滅危惧種の希少なリカオンを手に入れること自体が難しいのでペットにするのは困難だと思います。
またリカオンは大食いな動物としても有名で、自分の体重の2倍の量の獲物をぺろりと平らげてしまいます。
またこの獲物を狙うと決めたら、捕まえるまで牙を向き一気に内蔵を取り出して食べてしまいます。
牙はライオンなどに比べたら弱いのですが、それでも噛み切る事のできる強さはあります。
そう考えると、飼育する中で餌をやるのも大変になりますね。
もしかしたら襲われてしまう可能性もあります。
実際海外では動物園の獣舎に誤って転落した子供がリカオンの群れに襲われて亡くなるという事件も発生しています。
一般の家庭でリカオン1匹を満足するまで食べさせるのも大変なうえ襲われる危険が伴うとなると、いくら法律上飼育の可能性はゼロではないとはいえ難しいというのが現状です。
まとめ
今回はその生態が人間に似ていることから親近感が湧くと人気の高いリカオンを、一般家庭で飼育することが可能なのかについて調べてきました。
飼育自体はできないわけではありませんが、絶滅危惧種だけあってリカオンを手に入れることが困難なうえ、日々の餌やりではかなりの量を食べますし、場合によっては襲われてしまう危険も伴うのが現状であることが分かりました。
リカオンは正しく管理された動物園に行って見るのがベストな方法と言えそうですね。