絶滅危惧II類に指定されているハシビロコウ。
現在、国内で飼育されている最高齢のハシビロコウは、伊豆シャボテン公園にいるビル爺さんと呼ばれるオスのハシビロコウになります。
ハシビロコウの平均寿命は、何歳でしょうか。
今、国内にいる最高齢のハシビロコウは、人間でいえば、何歳になるのでしょうか。
ハシビロコウの寿命は?
伊豆シャボテン公園で飼育されているハシビロコウのビル爺さんは、来日して45年を超えております。
ちなみに、国内最多の10頭の子どもを生んだ広島市安佐動物公園で飼育されているクロサイのハナさんは、推定年齢50歳。
福岡県にある大牟田市動物園で飼育されているモモイロペリカンのペリーさんは来日して54年、世界歴代4位の長寿を誇ります。
現在、飼育されている状況下で産まれた雛は、わずか2羽しかおりません。
謎の多いハシビロコウの生態を研究するため、様々な取り組みが行われておりますが、未だその謎は明かされておりません。
伊豆シャボテン公園のビル爺さんが来日したのは、1971年。
現在、推定年齢47歳以上。
スーダンのハルツーム動物園より、メスのシューとともに、研究のために日本にやって来たハシビロコウになります。
では、ハシビロコウの平均寿命について。
平均寿命は36年になります。
ビル爺さんのように長生きするハシビロコウは大変に稀なことであり、上野動物園で飼育されていたオスのシュシュ・ルタンガは23歳時、心不全にて短い人生を終えております。
世界最高齢のビル爺さんを例に例えると、ハシビロコウが平均寿命を超え、長生きできる秘訣は、毎日食べる餌、ストレスのない生活、近くに外敵がいないことが挙げられます。
彼らの食事は、主に魚になります。
ストレスのない生活をおくることは、現在の動物園での飼育では難しいところがありますが、長生きしているハシビロコウが多いということは、外敵からの攻撃を受けることもなく、日本の風土、飼育環境がストレスになっていないのかもしれません。
まとめ
ハシビロコウは、ある程度の年齢を重ねると、身体に負担をかけないよう、じっとして動かず、休んでいる時間が多くなるそうです。
寒い日や風の強い日は、温かな部屋の中で眠り、じっとしたままほとんど動きません。
睡眠時間も、野生だったころの習慣からか、熟睡はせず、休んでは起きて、起きては休むを繰り返し行うとのこと。
身体を労わるコツをきちんと知っているのかもしれません。