世界中で泳いでいるウミガメは絶滅危惧種に登録されるほどに数が少ない生き物です。
日本にも生息はしていますが、産卵もするのでしょうか?
また、産卵が見られる地域はどこなのでしょう?
調べてみました。
日本でのウミガメの産卵場所は?
日本では5種類のウミガメの生息が確認されています。
しかし日本で産卵をするウミガメはアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種類に絞られます。
産卵する地域は日本の太平洋側で千葉から南の地域と暖かい海、俗にいう亜熱帯・熱帯地域で産卵します。
日本では鹿児島県と沖縄県で良く産卵のスポットとして挙げられます。
一部の地域では産卵を見学体験などのサービスもあり、一般人でもウミガメの産卵姿を見ることができます。
しかし最近は、このようなサービス以外での一般見学者が多くなり、上陸したウミガメの異常行動が確認されたりしています。
産卵期のウミガメはとてもデリケートなので、物音や少しの環境の変化で海へ帰ってしまいます。
また、浜辺の汚染や漂流物などの障害で産卵数や卵の数が減少しつつあるようです。
小笠原諸島はアオウミガメの最大産卵地で、地域の人々がより良い環境を作るために活動しています。
そこではウミガメの生息数が安定しており、食用として楽しむこともできるほどです。
郷土料理として食べられていたウミガメを体験できる場所として人気です。
ウミガメのためにボランティアや研究機関がキレイに整備しているいくつかの砂浜では、産卵数の増加が見られています。
しかし、工場や都市化により砂浜の面積がますます狭くなり、隣国からの漂流物やバーベキュー後などのゴミ、ポイ捨てで砂浜が汚染され、ウミガメが寄ってこない・産卵できないウミガメが多くいます。
砂浜の面積の減少により産卵場所が十分に確保できない地域の研究会は、卵を人工孵化をさせるところが増えているのが現状です。
まとめ
日本ではたくさんのウミガメの産卵地があります。
しかし、工場や埋め立てによりウミガメが産卵できる場所が少なくなっています。
卵を少しでも孵化させウミガメの生息数を増やすため多くの地域では人工孵化を選んでいます。
自然で孵化するのが一番なのですが、見学などでも産卵数が減っているので見学するにも配慮が必要です。