アマミノクロウサギ、皆さんその名前を聞かれたことはありますか?
ウサギといってもペットショップなどでよく目にするような、耳が長くて手足がすらっと長い、見慣れたウサギとは全然似ていません。
ではアマミノクロウサギはどんな姿をしているのでしょうか?
アマミノクロウサギとは?
アマミノクロウサギはずんぐりした体型で、全体的に濃い茶色にお腹は少し白みがかっています。
また夜行性で、がっしりとした手足と頑丈な爪を上手に使い、器用に穴を掘るのだそうです。
さらにはウサギさんなのに、ジャンプがあまり得意ではないのだそうですよ。
面白いですね。
アマミノクロウサギは年々数が減ってきており、現在では絶滅危惧種となってしまっています。
別名「生きた化石」とも言われています。
生息地はどこなの?
アマミノクロウサギは奄美大島に生息しています。
もう少し具体的には奄美大島と、奄美群島に属する離れ島の1つである、徳之島が生息地となっています。
1992年から1994年の間に行われた調査では、奄美大島の面積の47%、徳之島では13%の場所でそれぞれ生息が確認されていました。
ただ森林伐採などの環境破壊や、かつてハブの駆除として人によって島内に持ち込まれた外来生物の増加により、アマミノクロウサギの生息地はかなり狭くなってしまっています。
生息数は?
アマミノクロウサギはもともと生息地が限られていますが、絶滅危惧種となるまでにその生息数が減少してきています。
1992年から1994年の調査では、奄美大島で2500-6100頭、徳之島で120-300頭のアマミノクロウサギが生息していると推定されました。
その後、奄美大島での2002年から2003年の推定生息数は2000-4800頭へと減少しています。
また2003年から2004年の徳之島では100-200頭という調査結果となり、生息数が減ってきていることが分かります。
まとめ
生きた化石と称されているアマミノクロウサギですが、その生息地は年々せまくなり、それと同時に生息数もかなり減少していることがお分かりいただけたことと思います。
このとても切ない現状を何とかして、固有のウサギを守っていけたらよいですね。