沖縄県に生息している、赤い褐色の羽が美しいノグチゲラ。
どうしてノグチゲラという名前なのでしょうか。
この記事では、ノグチゲラの名前の由来についてご紹介いたします。
ノグチゲラの名前の由来は?
ノグチゲラとは、イギリス人の貿易商であるジェイムズ・プライヤー氏が、採集人である野口さんという方とともに、沖縄を訪れて蝶や野鳥の採集をしている際に、野口さんが一羽のの野鳥を捕まえ、それがノグチゲラと名付けられ、新種として発表されたことに由来しているそうです。
その野口さんという方は、「野口源之助」さんという方だそうです。
ノグチゲラは、漢字で書くと野口啄木鳥と表記します。
啄木鳥はキツツキという意味ですが、ノグチゲラはキツツキ科に属しており、さらに、キツツキのように木の幹や枝をくちばしで叩く、ドラミングと呼ばれる行動をすることがあります。
名前の似た仲間に、緑啄木鳥(アオゲラ)などもおり、彼らもキツツキ科の仲間です。
ノグチゲラは沖縄でのみ確認されている固有種で、沖縄北部の森以外では生息が確認されていません。
人間による森林伐採や、林道などの開発によって生息数が減ってしまっているそうです。
また、住宅街を追われたハシブトガラスが、ノグチゲラの住む林にやってきて雛を捕食してしまうことも、生息数の減少の原因となっているようです。
ノグチゲラは現在、絶滅危惧種として保護される対象となっております。
自然センターなどで個体数の調査や保護が行われておりますので、ノグチゲラについて知りたい場合は、そういった施設で勉強してみるのもよいでしょう。
バードウォッチングでノグチゲラを観察する際も、彼らが保護対象の野鳥であることを意識し、彼らの住む森を大切にしましょう。
ノグチゲラについて知り、観察して歩み寄ろうとする心は、自然保護の意識を育てるのにとても有効ですよ。
まとめ
いかがでしたか?
今回はノグチゲラの名前の由来についてご案内いたしました。
発見した人の名前がそのまま生き物の名前になることはよくありますが、ノグチゲラもそのひとつだったのですね。
ノグチゲラの名前の由来は、ノグチさんが発見したゲラ、という意味でした。
覚えておきましょう。